商品先物取引用語集
「あ」からはじまる用語
- IMF
- International Monetary Fundの略。国際通貨基金のこと。国際協調の促進や国際貿易の拡大および均衡的発展の促進、為替安定の促進、多国籍決済制度の確立および外国為替制限排除の促進などを目的としている機関。
- I・O・M大豆
- インディアナ、オハイオ、ミシガンの各地で生産される米国産黄大豆のこと。
- 相対取引
- 市場を経由しないで、売り方と買い方とが互いに売買の相手方を選び、一人の売り方と一人の買い方の当事者間で直接に取引すること。
- アウトライト取引
- 直物取引や先渡取引に関係なく、ある時点の受渡日に決済を行う「買い」・「売り」の一方的な単独取引。スワップ取引との比較で用いられる。
- 青刈り
- 豆類のさやが着いても天候異変で収穫を諦めて、青い状態のまま刈り取る事。
- 青天井
- 相場の天井が青空のように際限なく高く思われるような状況をたとえていわれたり、値幅制限が解除されて相場の天井がない状態のこと。上げ相場が続いて買い人気の強い時のこと。
- 青田
- 小豆の生育最盛期に、畑が青々と繁っているさまのこと。
- 青田ほめ
- 小豆相場などにおいて用いられる言葉で、市場の人気は豊作気構えとなること。これを反映して相場は下落する。このような時、青田ほめ相場という。
- 煽る
- 相場を自分の思う高値を付けさせるために、一時に大量に買うこと。相場を強引につり上げる為に意図的にまとまった買いを入れること。
- 商い
- 相場用語としては「売り」「買い」の売買のこと。
- 商い高
- 商いのついた数量のことで、出来高ともいう。商い高が多くて相場が上がっている時は、相場に対する一般大衆の関心が高い事を示す。
- 悪材料
-
「売り材料」に同じ。
[反対語]買い材料 - 悪循環
- 悪材料が出て相場が下落し、それによって、更に悪材料が出て来るような場面のことをいう。
- 灰汁抜け
- 相場を下げるような悪材料が一掃されて、下げ続けていた相場が一段落すること。相場が下向きから上向きに転じたような時に「相場は灰汁抜けした」ともいう。
- 悪目
- 一般に上げると見られた相場が、市況要因だけで意外な安値をつける事。その相場の下がったところを見計らって買いを入れることを「悪目買い」という。
- 上げ足
- 相場が流れとして上げの傾向にある時のこと。
- 上げ一服
- 上げ続けた相場が一時停止した状態のこと。
- 上げこじれ
- 上昇していた相場が、保ち合い状態に入ってなかなか上がらない状態のこと。
- 上げ賛成
- 市場の一般人気は上げ相場を歓迎しており、相場も上昇傾向となって、少々の弱材料が出現しても、下げない相場つきのときに使う。
- 上げ相場
- だんだん値段が高くなっている相場のこと。高騰している相場、または底値を固め上向いてから天井を打つまでの相場のこと。
- 足
- 相場の動いてきた過程を表す罫線のこと。日単位の足取りを日足、週単位を週間足とか週足、月単位を月間足・月足という。
- 味
- 相場が動いている様子を「味が良い」「味が悪い」という。
- アスク
- ASK。取引レートを提示する側の売値、取引を求めた側であれば買える値段のこと。「オファー」ともいう。
- 頭
- 相場の天井(上昇しきったところ)のこと。または、当月限のこと。
- 当たり屋
- 相場で儲け続けている人のこと。
- 悪化
- 相場が下がる時に使う。
- アナリスト
- 情報分析解説者のこと。
- 浴びせる
- 売り方が相場を無理に下落させる為に、大量の売物を一時に出す事を「売り浴びせる」という。
- 甘い
- 相場が下がり気味なこと。
- 綾
- 相場の大きな流れの中での小さな変動のこと。上げ相場の時の押しを「綾押し」という。下げ相場の時を「綾戻り」という。
- 歩み
- 寄付きから大引け、もしくは節の売買値段の推移、または相場の騰落の歩調のこと。
- 洗う
- 相場を時価に直して損益の計算をすること。値洗いという。
- 有りがすれ
- 本来あるべき商品がない状態のこと。生産者や流通業者が商品を出し惜しみするため、それまで浮動していた品物が一斉に市場から姿を消してしまうような状況をいう。
- あんこ
- 売りか買いかどちらかの玉を建てて、利が乗った時、利のはげない内に反対売買をし、両建てにして、ひとまず利益を確保すること。
- 安心買い・売り
- 大勢の流れが買い、または売りになっており、すぐには流れの変わる恐れがない時に使う。
- ア-ビトラ-ジ
- 相場の価格差(値鞘)を利用して利益を得ること、またはある市場における現物または先物の売りつけに対して、これと同時に同一または異なる市場において行われる同種または他の現物、もしくは先物の買い付けのこと。「裁定取引」
「い」からはじまる用語
- 意地商い
- 市場の人気や相場の大勢がどうであろうとそれにかまわず意地になって行う売買のこと。
- 移出検査
- 北海道産豆類は、北海道条令で規格検査に合格したもののみ道外へ移出できる。その検査の俗称。農産物検査規格その二の事をいう。
- 委託証拠金
- 顧客が先物取引を行うにあたって、商品先物取引業者に対し前もって納めるべき保証金のこと。
- 委託手数料
- 商品先物取引業者が委託者の注文により取引所において取引を行ったときに委託者から受け取る手数料のこと。
- 板寄せ
- 取引所における価格決定方式の一つで、単一約定値段方式とも言う。この方法は、単一約定値段による売買締結方法のうち、一番簡単で、かつ、大量の売買に適している。
- 一巡
- 一時盛んとなった売り人気または買い人気が、売り物または買い物がひとわたりして途絶すること。
- 一段高・安
- 上昇してきた相場がひときわ高くなることを「一段高」といい、反対に下落してきた相場がひときわ安くなることを「一段安」という。
- 一点張り
- 買いもしくは売り一方で建て玉すること。または、1銘柄についてのみ売買すること。
- 一番限
- 各限月のうち最初の限月のこと、当月限のこと。
- 一番底・一番天井
- 罫線で相場の足取りを長期間について見た時、相場の波は数ヶ所に渡って最高またはこれに近い高値を示すことがあるが、このうち、一番始めの高値を示すところを「一番天井」という。反対の場合は「一番底」という。
- 一枚
- 取引所における売り買いの最小取引単位のこと。
- 一手売り・買い
- 多数の買い手に対して1人の売り手が売り向かうことを「一手売り」といい、また、反対に多数の売り手に対して1人の買い手が買い向かうことを「一手買い」という。
- 往って来い
- 相場が上か下かに変動するが、結局は元の水準に戻ってくること。
- 一服
- 一方向に動いていた価格の変動が一時的に止まる事。
- 一本相場
- 全く動かない相場のこと。
- 移動平均
- 過去何日間か一定の日数の間に出現した相場の平均値段を算出し、これを毎日継続して算出した平均値を移動平均といい、この移動平均を折れ線グラフに描いたものを移動平均線という。
- 居直り
- 下げ傾向にあった相場が一転して上げる勢いとなることをいう。
- 嫌気
- 相場が思うように上がらないこと、又は下がらないことで自分の抱えている売買玉に悲観気分を持つ事。
- 因果玉
- 安値で売った後に相場が上がり、または高値で買った後に相場が下がって損計算となっているため、手仕舞えなくなっている建玉のこと。「しこり玉」ともいう。
- イングランド銀行
- Bank Of Englandの略。英国の中央銀行のこと。
- インディケーション
- 参考レートのこと。
- 陰の極
- 相場が下落に下落を続け、どん底に落ち込んだとき、この一番安い所または一番安い時のこと。
- インフレ・ヘッジ
- インフレにより貨幣価値の低下による資産の目減りを防ぐ為に、株式、商品、不動産等を買って保険つなぎをすること。
「う」からはじまる用語
- ウォール街
- ニューヨーク・マンハッタンの南端にある金融、証券の中心地のこと。
- 受け渡し
- 先物取引で売買し、納会日に売り方は現物を、買い方は丸代金を提供して売買取引を決済すること。
- 受渡供用品
- 現物商品を受渡しする際に受渡し可能な品質の商品で、各商品ごとに取引所が定めている。
- 薄商い
- 売り買いの注文数が少なく、市場に活気がないこと。
- 薄鞘
- 各限月間の値段の開きが少ないこと、または同銘柄の取引所間など、隔地間の値段の開きが少ないこと。
- 生まれ値
- 新規上場や新甫(しんぽ)発会などでついた最初の値段のこと。
- 埋める
- 建玉を転売または買戻しによって決済すること。「手仕舞い」「仕切り」ともいう。
- 売り上がり
- 先物取引において相場が高くなればなるほど、売り玉を増加して売り玉の平均値段を高くすること。
- 売り飽き
- 売るだけ売ったが、相場が思うように下がらず倦怠を覚えること。
- 売り安心
- 相場が当面反発する気配がなく、売っていれば、損をする心配がなく安心していられること。
- 売り一巡
- 一時に出た売り物が大方なくなったこと。
- 売り方
- 将来の価格の下落を見込んで売り注文を出している市場参加者のこと。
- 売り玉
- 商品取引所で売買するものの売り建てたもの。商品ごとに区別せず、売り建て買い建てする一枚、二枚そのものを「玉」という。
- 売り崩し
- 多量の売り物を一時に出して人為的に相場を下げること。「売り叩き」ともいう。
- 売り気配
- 売り注文ばかりで買い注文が無く、値が付かないこと。
- 売り越し
- 売り建玉と買い建玉との両方の建玉がある場合に、その建玉を売買相殺して売り玉が多いこと。
- 売り材料
- 相場を下落に向かわせるとみられる要因(情報・データ等)のこと。「悪材料」、「弱材料」ともいう。
- 売り賛成
- 相場が下落しており、反対の場面が考えられないときのこと。
- 売り渋り
- 売り注文を出すことを相場その他から見てためらうこと、または転売することをためらうこと。
- 売り進み
- 売り方が値段に構わず盛んに売り続けること。
- 売り相場
- 売って有利と思われる相場のこと。
- 売りたい強気
- 先安見通しであるのに、いざ売ろうとするともう少し上がればと思ってしまうこと。
- 売り建て
- 先物市場において、新たに売り注文を出すこと。
- 売り繋ぎ
- 現物の商品を持っている者が、その商品の値下がりによる損失を防ぐため、先物市場で売り建玉を持つこと。
- 売り手
- 売り建玉をしている人のこと。
- 売り手市場
- 買い手より売り手が有利な市場のこと。
- 売り乗せ
- 先安を見越して先物取引で売っていたところ、予期どおり相場が下がって利が乗っているため、更に先安と見て売り建玉を増やすこと。
- 売り端
- 板寄せ式の単一約定値段による競売買の立会において、売り注文の数量より買い注文の数量の方が多い場合(多い分だけ売れる)のこと。
- 上鞘
- ある限月の値段またはある銘柄の値段もしくは隔地の値段が、他の限月の値段または他の銘柄の値段もしくは隔地の値段より高いこと。
- 上値を残す
- 値の上がる余地のあること。
- 上放れ
- 価格が急激に直前の取引水準より上昇する事。その日の最初の取引(寄り付き)で前日の終値よりも大幅に高くなるようなこと。
- 上寄り
- 寄付きの値段が前日の引値より高いこと。
「え」からはじまる用語
- エクスチェンジ
- 取引所、為替、為替相場のこと。
- S・B
- 大豆の略。ソイ・ビーンズの頭文字。
- S・B・M
- 大豆かすの略。ソイ・ビーン・ミールズの頭文字。
- S・B・O
- ソイ・ビーン・オイルの頭文字。
- FX取引
- 外国為替保証金(証拠金)取引のこと。
- NZD
- ニュージーランド・ドルのこと。
- LME
- London Metal Exchangeの略。ロンドン金属取引所のこと。
- エルニーニョ現象
- 数年おきに南米ペルー沖の海面水温が異常に上昇する現象のこと。
- 延刻
- あらかじめ定められている取引開始時間を災害や取引所の都合により遅らせること。
- 円高
- 円貨の対外価値が高まることをいい、相対的に外国通貨安を意味する。
「お」からはじまる用語
- 往復手数料
- 顧客が新規建玉を行ったときの手数料と、その建玉を手仕舞いしたときの手数料のこと。商品先物取引では手仕舞い時に同時に支払う。
- 大相場
- 何らかの要因によって主力銘柄を中心に相場が高騰を続け、取引高も急増する市況のこと。または大幅に値段が上昇していること。
- 大底
- 長い期間の相場で今までで最も底に落ち込んだところを指す。「陰の極」と同じ意味合い。
- 大台
- 1000円台、10000円台など相場の大きな単位のことで、節目として意識される事が多い水準のこと。
- 大天井
- 長い期間の相場で最も高いところを指す。「陽の極」と同じ意味合い。
- オーバー・ナイト
- 自己の基準とする取引市場で翌日へ持ち高を持ち越すこと。
- オーバーナイト・ローン
- 翌日決済を条件に金融機関ないし大手企業間で貸し借りを行う金利市場においてすべての金融センターで各々の通貨につき毎日金利がクォートされること。
- 大引け
- 取引所の前場または後場の最後の立会のことで、特に前場大引けといわない場合には、後場の大引けを指す。
- オープン・ポジション
- 保有する有効な注文のこと。
- 大保合
- 相場が小高低を繰り返して高低とも新値を出さないこと、または相場が長期間保ち合っていること。
- おかめ相場
- 中限が当限および先限に比べ、安い相場のこと。
- 押し目
- 上昇基調にある価格が一時的下がったところ。または、その値段のこと。
- 押し目買い
- 上昇傾向にあった相場が一時的に下げた所で買い注文を入れること。
- 押し目待ちに押し目なし
- 多くの者が押し目待ちのときには、売ろうと思っている者も安値は売れないため、売り注文が少なくなりかえって押し目を見せず、一本調子に値を上げていくことが多いことをいう相場格言。
- 落ち
- 買い建玉を転売、あるいは売り建玉を買戻しして、売買を終了させること。「手仕舞い」ともいう。
- オファー
- Offer。アスクと同意。
- オプション取引
- 権利を商品として売買する取引のこと。買い手はその権利をプレミアムという代金を支払って購入し、売り手はプレミアムを受け取ると同時に権利に対する義務を負う。権利とは、権利行使価格で当該先物市場に建玉を持てる権利のことをいい、買い建玉を持つ権利のことをコールオプション、売り建玉を持つ権利のことをプットオプションという。その権利を行使するか否かは買い手の判断による。
- OPEC
- Organization of the Petroleum Exporting Countriesの略。石油輸出国機構のこと。
- 重い
- 相場がなかなか上がらない様子。
- 思惑
- 値上がりまたは値下がりを見込んで売買すること。もしくは、相場の変動に対する見込みのこと。
- 織り込む
- 材料が相場に反映すること。既にある材料が出ることを見越して売買されていて、その材料が出た時に相場がかえって反応しないことを「織込み済」という。
- 終値
- 前場・後場の最後の立会い出来値段のこと。通常は後場の立会いが終了した最終出来値段のことをいう。
「か」からはじまる用語
- 買い飽き
-
買うだけ買ったが、相場が思うように上がらず倦怠を覚えること。
- 買い上げる
- 買い物を入れたために必然的に相場が上がること。
- 買い安心
-
相場が上昇し続けて当面反落する様子がなく、買っていれば損をする心配もなく安心していられること。
- 買い一巡
-
一時に出た買い注文の大部分が消化されたこと。
- 会員
- 会員組織である取引所の会員のこと。
- 海外市況
- 海外の取引所またはその他市場で形成される相場及び取引状況の総称のこと。
- 外貨準備高
- 中央銀行等が保有する外貨のこと。
- 買い方
-
将来の価格の上昇を見込んで買い注文を出している市場参加者のこと。
- 外貨建て
- 自国通貨以外の通貨で諸計算を行うこと。
- 買い玉
-
商品取引所で売買するものの買い建てたもの。
- 買い切る
- 売り物があるだけ全部買うこと。
- 買い気配
-
買い注文ばかりで売り注文が無く、値が付かないこと。またはザラバ取引で売り方に最も有利な買い値段のこと。
- 買い越し
-
売り建玉と買い建玉との両方の建玉がある場合に、その建玉を売買相殺して買い玉が多いこと。
- 買い材料
-
相場を上昇させるとみられる要因(情報やデータ等)のこと。「強材料」「好材料」ともいう。
- 買い下がり
-
相場が不利になってもなお、下がれば下がるほど買って買い値段の平均値段を下げること。
- 買い支え
- 売り注文が多く相場が下落しそうなときに、買い注文を入れて相場の下落を食い止めること。
- 買い渋り
-
買い注文を出すことを相場その他から見てためらうこと。または買い戻しすることをためらうこと。
- 買い占め
-
一時的に多量の買い物を出して、人為的に相場を上げること。
- 買い進み
-
買い方が値段にかまわず盛んに買い続けること。
- 買い相場
-
買って有利と思われる相場のこと。
- 買いたい弱気
-
先高見通しであるのに、いざ買おうとするともう少し下がればと思ってしまうこと。
- 買い建て
-
先物市場において、新たに買い注文を出すこと。
- 外為ブローカー
- 金融機関同士の外国為替取引の仲介業務をする企業あるいは担当者のこと。
- 外為法
- 「外国為替及び外国貿易法」のこと。
- 買い繋ぎ
-
現物を持っているかまたは現物を売り付けた者が、その値上がりによる損害を防ぐため、先物市場において買いつけること。
- 買い手
-
買い建玉をしている人のこと。
- 買い手市場
-
売り手より買い手が有利な市場のこと。
- 買い乗せ
-
先高を見越して先物取引で買っていたところ、予期どおり相場が上がって利が乗っているため、更に先高と見て買い物を増やすこと。
- 買い端
-
板寄せ式の単一約定値段による競売買の立会において、買い注文の数量より売り注文の数量の方が多い場合(多い分だけ買える)のこと。
- 買い細る
- 買い注文が少なくなること。
- 顔合せ
- 一度下がった相場が上がって、前の高値と同じ値段をつけること。または一度上がった相場がその後下がって前の安値と同じ値段をつけること。「つら合わせ」ともいう。
- 格差
- 格付によって定められた受渡代用品の標準品に対する価格差のこと。「格違い」、「格ザヤ」、「格幅」ともいう。
- 掛け繋ぎ
- 現品を持っていたり、現物の売買契約をした後、価格の変動によって生じる損害を防ぐ為に取引所の先物取引で売買すること。「保険つなぎ」「ヘッジング」ともいう。
- 堅い
- 相場が下落する様子もなく、かえって上昇する可能性があること。または堅実なこと。
- 片建玉
- 売り買い両建玉を差し引いた、売りか買いかいずれか一方になっている建玉のこと。
- カバー
- Cover。自分の持ち高を精算する方向で外国為替の売買を行うこと。買ったポジションを売ること。売ったポジションを買うこと。
- 貨幣数量説
- 貨幣供給量が物価水準を決定し、貨幣供給量の成長率がインフレ率を決定するというマクロ経済理論のこと。
- 鎌入れ不足
- 予想よりも収穫が少ない状態のこと。
- 空売り
- 現物を持たないまたは現物を手当てすることなしに売ること。
- カレンシー
- 通貨のこと。
- ガロン
- 約3.785リットル。
- 為替心理説
- 市場参加者の期待が相場に変動を与えるという為替相場決定理論のひとつ。
- 換金売り
- 資金の必要に迫られたとき、または手持ちの値下がりを見越したときに売ること。
- 閑散
- 暇で取引高も少なくなること。
「き」からはじまる用語
- 気味
- 人気や相場の調子のこと。
- 機関投資家
- 個人投資家と区別され、投資家あるいは資金運用機関となる企業のこと。
- 気崩れ
- 上昇相場のときに、何かのきっかけで相場が急速に下げてくること。
- 期先
-
先物取引において取引されている限月のうち、受渡期日までが最も長いもの。
- 基軸通貨
- 国際的に外国為替取引の中心となる通貨のこと。現在は米ドルが基軸通貨。
- 期近
- 先物取引において取引されている限月のうち、受渡期日までが最も短いもの。 [反対語]期先
- 期末在庫
- 商品によっては、一定の周期で生産と消費が繰り返されるが、その一定周期の終末時点で残存して次期に繰り越される在庫のこと。
- 気迷い
- 相場が上がるか下がるか見当がつかないため、売買の判断が難しく売買をためらうこと。
- 逆指値注文
- 何円以上になれば買う、何円以下になれば売るといった注文の仕方の事である。
- 逆鞘
-
先限より中限が高く、中限より当限が高くなっている相場のこと。
- 逆張り
-
相場が天井に近づいた時の高値を狙って売り、相場が下がって底に近づいた時に安値を狙って買うこと。
- 逆行高
- 相場を下げる材料があるのにも関わらず、逆に相場が高くなること。
- 休会
- 定期または臨時に市場での売買取引を休むこと。
- 恐慌相場
- 暴落に次ぐ暴落で収集つかない相場のこと。
- 強材料
-
「買い材料」に同じ。
- 強弱
- 強気と弱気のことで、相場の上げ歩調と下げ歩調のこと。
- 競争売買
- 取引所市場の場合、競売買のこと。
- 強調
- 相場が高く、上げ歩調が続いていること。
- 供用品
- 「受渡供用品」に同じ。
- 玉
- 商品取引所においてされる売買注文のこと。
- 玉がはまる
- 売買の注文を出したとき、その売買取引が成立すること。
- 玉がもたれる
- 相場が上昇、または下落して力が弱まってきたのに、買い玉、または売り玉が手仕舞いされずに大量に残っている状態のこと。
- 玉締め
- 市場のその他諸々の関連から見て、その真価を大きく上回るような高い価格が出なければ、売約定を買いもどすことができないような状態のこと。
- 玉尻
- 未決済の売り建玉と買い建玉の差引残高のこと。
- 玉整理
- 売りと買いが取り組まれて約定の数量が多くなったところで、売り玉は買い戻され、買い玉は転売されて玉が整理されて取組高が減少すること。「玉ほぐれ」ともいう。
- 銀行買相場
- 銀行が一般顧客から外貨を現金で買うレートのこと。
- 金準備
- 各国政府の中央銀行が持っている準備資産のうち、金地金で保有しているもの。
- 金本位制
- 各国中央銀行が発行する通貨ではなく、金という商品そのものの持つ価値を通貨の価値の基準としておこなう貨幣経済。
- 金融派生商品
- 従来からある金融商品(株式、債券、為替など)から派生して出来た取引のこと。「デリバティブ」ともいう。
「く」からはじまる用語
- 区々
- 相場の高安が期限、銘柄によってまちまちなこと。
- ぐずつく
- 相場がほとんど動かない状態のこと。
- 崩れる
- 相場がくずれ落ちるように下がること。
- グッド・デリバリー・バー
-
GDの刻印があり、国際的に通用する金地金のこと。ロンドン金市場が公認した17カ国42業者が精製したもので通常400オンス(約12.5kg)の大型金塊。
- 倉荷証券
- 倉庫会社が預託を受けた商品の保管を証するものとして発行する証券のこと。
- クリアリング・ハウス
- 清算機関のこと。
- 繰越在庫
- 翌期に持ち越された在庫、期末在庫のこと。「キャリイ・オーバー」ともいう。
- クルード・オイル
- 原油のこと。
- グレイン
- 穀物のこと。
- グレード
- 等級、規格のこと。
- クレーム
- 異議申請のこと。買い方が、取引所に対し、受渡品について品質・量目その他につき故障の申し立てをすること。
- 玄人筋
-
取引所の会員または多年相場の経験がある老練な投機家の総称。
- クロージングプライス
- 最終値、大引値のこと。
- 燻蒸
- 倉庫に保管してある穀物に発生する虫害を避けるために、倉庫全体を密閉して薬剤によりいぶすこと。
「け」からはじまる用語
- 罫線
- 価格の動きをグラフで表したもの。「チャート」ともいう。
- ケイン
- さとうきびのこと。
- けつ
- 売買帳尻のこと。
- 決済
- 反対売買をして取引を終了すること。又は、受け渡しを行うこと。
- 気配
- 市場人気や値段、売買の量的なものの様子。
- 現受け
-
現物を受け取ること。先物の買い契約を決済する際、現金を支払って実際の商品を受け取って決済すること。「現引き」ともいう。
- 現がすれ
- 現物が少なくなること。
- 限月
- 先物取引における売買約定を最終的に決済しなければならない月のこと。「期月」とも言う。
- 限月制
- 月末を約定の履行期限とする制度のこと。
- 減収
- 収穫高が減ること。
- 減反
- 前年に比べて、農作物の作付面積が減少すること。
- 堅調
-
相場が下げずに、むしろ上げ気味なこと。
- 検品手数料
- 取引所で品受けした受け方からクレームの申請が行われた際に行う、検査の手数料。
- 現物
- 現存の商品のこと。
- 現物商
- 現物売買を専門にする商人のこと。
- 現渡し
-
現物を引き渡すこと。売り契約を決済する際に、取引所が指定する倉庫会社が発行する倉荷証券を提供し代金を受け取って決済すること。
「こ」からはじまる用語
- 小甘い
-
価格の水準が少し安い状態のこと。
- 好材料
-
「買い材料」に同じ。
- コールオプション
-
オプション取引で基礎商品を取引期間内に権利行使価格で買い付ける権利を売買する取引のこと。
- コーン・ベルト
- 米国中西部の穀倉地帯のこと。
- 刻印
- 金の品位保証の為に製品や地金に掘り込んである印のこと。地金には精製業者の記号と品位を証明する数字、重量、番号が刻印されている。
- 小口
- 少数の売買ないし注文のこと、または小数量の売買をする人のこと。
- 焦付き
- 相場が焦げ付いて動かない状態のこと、つまり商いが膠着状態となっていること。
- 腰入れ
- 売り方や買い方への取組意欲が強いこと。
- 小確り
-
価格の水準が少し高い状態のこと。
- 小締まる
- 相場が少し高くなること。
- 御祝儀商い
- 新規上場銘柄の取引などを味付売買したり、または年末最終立会日(大納会)や年初の初立会(大発会)などに味付け的に売買すること。
- こじれる
- 上げまたは下げ続いていた相場が渋滞すること。
- 小底入れ
- 相場が大底に至る途中一時的に安値をつけ、その後しばらく騰勢を示すこと。
- 小高い
-
相場が少し高いこと。
- 後場
-
取引所における午後の立会のこと。
- コミッション
- 売買手数料のこと。
- コモディティ
- 商品のこと。
- 小安い
-
相場が少し安いこと。「小緩い」ともいう。
- コンタンゴ
- 順鞘のこと。
「さ」からはじまる用語
- サーキット・ブレーカー
- 東京商品取引所における値幅制限制度。基準額に達すると5分間取引が停止し、基準額分値幅が拡大して取引を再開する。その場合の基準額の幅、もしくは制度を指す。
- 差益
-
売買の間に生ずる利益のこと。
- 冴える
- 市場が活気を帯び、相場もしたがってしっかりしていること。
- 逆らう
- 相場の流れに逆らった売買をすること。「逆張り」ともいう。
- 先限
- もっとも先の限月のこと。
- 先高
-
相場が将来高い方に向う勢いがあること、または当限・中限に比較して先限の相場の方が高いこと。
- 先走る
- 予想される材料が現れる前に人気が先行し相場が高くなったり安くなったりすること。
- 先物
- 受渡期日の遠いもののこと。また、先物取引のことを単に「先物」ともいう。
- 先安
-
相場が将来安くなる勢いにあること、または先物の相場が中物・期近物の相場より安いこと。
- 差金決済
- 現物の受渡しをせず、反対売買により差金の授受により決済すること。
- 下げ足
- 相場が安くなっていること、またはその下がる歩調のこと。
- 下げ渋る
- 下げていた相場がちょっと底をついた感じになり、まだ下げそうで案外下がらない状態にあること。
- 指値
- 売買注文を出すときに自分の都合の良い値段を指定すること、またはその指定値段のこと。
- 差損
-
売買の間に生ずる損失のこと。
- 様変わり
- 相場の急激な変調のこと。
- 鞘
- 相場の変動による売り値と買い値の開き、または同一時刻における銘柄間、限月間、あるいは場所間の値段の開きのこと。「値鞘」ともいう。
- 鞘取り
- 相場の変動、地域差、時間差などによる売り値と買い値の開きを利用して、その間の差益を取ることを目的として行う売買戦法。
- 鞘はげ
- 開いていた鞘が縮小すること。
- 鞘寄せ
- 鞘がだんだん小さくなること、すなわち、隔地間、銘柄間、または限月間の値開きが縮まること。
- ザラバ
- 取引所で行われる価格決定方式のひとつ。一日の始まりから終わりまで連続して取引が行われ、その間に複数の価格が決まっていく複数約定値段方式の価格決定手法。値段と数量の合致した売り方と買い方が個別に売買を成立させていく。
「し」からはじまる用語
- 地合い
- 相場全体の様子のことで、「地味(じあじ)」や「場味(ばあじ)」ともいう。
- JGB
- Japanese Government Bondの略。日本国債のこと。外債に対して、国内債という場合もある。
- 仕掛ける
- 相場の騰落を予想して新たに売買の注文を出すこと。
- 地金商
- 金、白金など貴金属地金を取り扱う業者のこと。
- 仕切る
- 売り建玉を買い戻し、買い建玉を転売して決済すること。
- 試験上場制
- 平成2年の商品取引所法(現・商品先物取引法)の改正により導入された制度で、上場商品の許認可の申請に際し、一定期限を設けることにより、新規商品の上場の円滑化を図った制度のこと。
- 自己玉
- 商品先物取引業者が委託者の注文とは別に、自社で行う売買建玉のこと。
- しこり玉
- 「因果玉(いんがぎょく)」に同じ
- 地相場
- 上下するが、大きくは市中相場から離れることがない相場。
- 下押す
- 相場が安くなること。
- 下支え
- 相場の下値が固くてなかなか下がらないこと。
- 下鞘
-
ある限月の値段またはある銘柄の値段もしくは隔地の値段が、他の限月の値段または他の銘柄の値段もしくは隔地の値段より安いこと。
- 下渋り
- 相場が下がりそうで下がらない状態のこと。
- 下滑り
- 相場が滑るように下落すること。
- 下値
- 現在の値段より安いところ、または下落幅のこと。
- 下放れ
-
相場が一挙に大幅に下がること。
- 下寄り
-
前値に比べて安く寄り付くこと。
- 確り
- 相場が高いこと。高騰・急騰というほどではないが、小高いというのでは物足らない程度に高い場合のこと。
- 確り保合
- 相場が上昇気味の勢いで保ち合っている場合をいい、値段はそう動いてはいないが人気が強いときのこと。
- 実需
- その商品を購入して実際に消費したり加工したりするための需要のこと。
- 実勢悪
- 経済情勢や原価採算、需給関係など相場に影響を及ぼす材料がふるわないこと。
- 実勢相場
-
経済情勢や原価採算、需給関係などを根拠にして出した相場のこと。
- 実弾
- 現物のこと。先物取引で空売りまたは空買いに対して現品を売る、または買うときに用いる言葉。また、先物取引に売りつながれた実物がはかばかしく消化しないで浮動し、相場が下落することを「実弾もたれ」という。
- シッパー
- 天然ゴム産地の輸出業者のこと。
- 仕手
- 広くは取引に参加して売り買いする人のことをいうが、一般には大きな資力を持って他よりも多量な建玉を保有したり、大きな売り買いをしてその動向が注目されるような人を特に「仕手」と呼ぶ。
- 指定倉庫
- 取引所が受渡し場所として指定する倉庫のこと。
- 仕手戦
- 売り方の仕手と買い方の仕手とが、同じ銘柄の売買を巡って争うこと。
- 仕手相場
- 仕手集団による売買を背景に激しい値動きをする相場のこと。
- 品薄
- 需要に対して現物の供給が少ない状態のこと。
- 地場筋
- 取引所の所在地近辺を拠点としている商品取引会社やそれらの取引会社を通じて取引を行っているプロの投資家のこと。
- 仕舞う
- 反対売買で建玉を決済すること。
- 締まる
- 下落していた相場が高くなること。
- 需給相場
- 需要と供給の関係を背景に推移する相場のこと。
- 順鞘
-
当限より中限が高く、中限より先限が高くなっている相場のこと。
- 順張り
-
相場が高くなれば買い、安くなれば売ること。
- 上伸
- 値上がりしている相場が更に高値になること。
- 商品取引所
- 商品の先物取引を行うための市場。わが国の商品取引所は商品先物取引法に基づいて運営されている。現在の取引所は2か所(東京商品取引所、堂島取引所)となる。
- ショート
-
売りポジションのこと。
- じり高
-
相場が少しずつ高くなること。
- じり貧
-
相場が少しずつ安くなること。「じり安」「じりぼけ」ともいう。
- 素人筋
-
素人の経験の浅い大衆投資家のこと。「大衆筋」ともいう。
- 新値
- 今までなかった値段または新しく付けた値段のことをいい、新しい高値を「新高値」、新しい安値を「新安値」という。また、相場が新高値または新安値を付けることを「新値を切る」という。
- 新甫
- 発会日に新たに生まれる限月のこと、またはこれについてできた値段のこと。また、この限月の最初の立会を「新甫発会」という。
「す」からはじまる用語
- 掬い
- 建玉を手仕舞って利を入れること。「利食い」と同義。
- 筋
- 取引所の会員や取引参加者をその態様によって分類したもののことで、「当業筋」「専業筋」とか、「実需筋」「問屋筋」「商社筋」「地場筋」「仕手筋」「大衆筋」などという。また、大きな売買を行って他人の注目を集める者や、その人を中心として同調的な売買をする者たちの集団などにつき、出身地などの地名を冠して「○○筋」などと呼ぶこともある。
- 裾物
- 受渡供用品は商品ごとに、等級別に格付けされているが、その下級品のこと。
- ストップ
- 値幅制限のこと。相場が極端に上下し、市場が混乱することを避けるために、取引所が定めた一日に変動する最大の値幅のことをいい、銘柄によって異なる。制限値幅まで値段が高くなることを「ストップ高」、その逆を「ストップ安」という。
- ストップ・オーダー
- Stop order。自己の持ち高による損害を防ぐ為に設定する指値注文のこと。
- ストライク・プライス
- Strike Price。オプション取引の権利行使価格のこと。
- スプレッド
- 限月間、市場間、現物と先物、相関関係のある商品間などで生じる価格差のこと。
- スペキュレーション
- 日本語では「投機」。差金決済を前提として、利ザヤを稼ぐことを目的に取引すること。
- スポット
- 現物、直物取引のこと。
「せ」からはじまる用語
- 整理商い
- 売り建玉または買い建玉を持つ者が、手仕舞いをするために行う商いのこと。
- 責任売買玉
- 相場がつかない場合に人気をつけるために行う売買玉のこと。
- 節
- 板寄せ銘柄の取引は午前に数回、午後に数回に分けて立ち会いを行う。その立ち会いの一回一回が『節』と呼ばれ、前場1節、2節、3節、後場1節、2節、3節、引け後節のように呼ばれている。
- 前場
-
取引所における午前の立会のこと。
- 前場寄付き
- 前場第一節のこと。板寄せ取引のみ存在する。
- 前引け
- 前日の立会の最終値段のこと。
- 全面高
-
すべての限月又は、すべての商品が高いこと。
- 全面安
-
すべての限月又は、すべての商品が安いこと。
「そ」からはじまる用語
- 総売り・総買い
- 弱気が多くて売り人気に傾いて多くの注文が売り注文になることを「総売り」、反対に強気が多く買い人気に傾いて多くの注文が買い注文になることを「総買い」という。
- 総崩れ
- 投売り注文などが殺到して相場が暴落すること。
- 総強気・総弱気
- 市場の人気が全て強気に傾くことを「総強気」、反対に市場関係者や一般投資家等が全て弱気になり先行きを悲観することを「総弱気」という。
- 総取組高
- 全建玉数、売買契約の合計。1枚売りと1枚買いを合わせて1取組と数える。
- 総投げ
- 相場に強力な売り材料が出て、皆が買い建玉を全て投げること。
- 相場癖
- 相場の動きに現れるくせのこと。「場癖(ばぐせ)」ともいう。
- 相場師
- 相場の玄人のこと。
- 相場つき
- 相場の形勢や動き方のこと。
- ソース
- 情報の出所のこと。
- 続伸・続落
- 前日または前節に引き続いて相場が上がることを「続伸」、前日または前節に引き続いて相場が下がることを「続落」という。
- 続騰
- 前節、前場引け、あるいは前日に引き続いて相場が急上昇すること。続伸よりも上昇幅が大きいときに用いる。
- 底
-
相場が下がるだけ下がってもうこれ以下には下がらないというところまできた状態。またはその相場のこと。
- 底入れ
- 相場が下げるだけ下げて下げ止まること。「底たたき」ともいう。また、そのような状態になることを「底をつく」、「底をたたく」という。
- 底堅い
- 相場が下がりそうに見えて案外下落せず、むしろ確り気味なこと。
- 底固め
- 相場が繰り返し繰り返し何度も同値近辺での安値をつけてもう下がらなくなる状態のこと。底固めになったことを「底済み」ともいう。
- 底なし
- 相場が下げ足に下げ足を続け一向に下げ止まる様子がなく、一体どこまで下がるか分からない状態のこと。「底抜け」ともいう。
- 底値
- 相場が下がるだけ下げて、下げ止まったときの値段のこと。
- 底値百日
- 底値は長く続き、そう簡単には回復しないことをいい、「底百日」ともいう。
- 粗糖
- 精糖の原料。
- 損切り
-
損失覚悟で売買建玉を決済すること。
「た」からはじまる用語
- 台
- 相場の概数を示す呼称で、例えば1円または10銭きざみで取引される場合には、10円単位を台といい、100円単位を「大台」という。また、例えば20円台が30円台になることを「台替り」、大台が変わることを「大台替り」、相場が台を割ることを「台割れ」、大台を割ることを「大台割れ」という。
- 大勢
- 相場の見通しを立てる場合に、向こう1週間から10日ぐらいを「目先」、半月から1ヵ月くらいを「中勢」、2・3ヵ月を「大勢」または「大局」といい、やや長期の見通しのことをいう。また、大勢を見通して相場をやることを「大勢張り」または「大局張り」という。
- 大納会・大発会
- 年末の最終日の立会のことを「大納会」、また、新年最初の立会を「大発会」という。
- 大波乱
- 相場の上昇と下落がきつく激しいこと。
- 高唱え
-
相場の気配がいいこと、つまり相場が高くなろうとすること。「高呼ばわり」ともいう。
- 高値
-
今日の一番高い値段など、ある期間内の一番高い値段のこと。
- 高値おぼえ
-
相場が反落し始めても以前付けた高値が忘れられず、また高くなることを期待して仕切りが遅くなったり、少し下がったところで買い建玉を仕込むこと。
- 高値掴み
- 相場の高値付近を買い建玉していること。
- 高値引け
-
前引け、大引けで最終の値段が最も高いこと。
- 高張り
- 市場の人気は強くなってきてはいるものの、その人気の割に値段が上昇しないこと。
- 高含み
-
相場が高くなろうとしている状態にあること。
- 立会
- 取引所で売買両方の場立ちが集まって売買取引をすること。
- 立会時間
- 立会の行われる時刻をいい、午前中の立会時間は前場、午後は後場と呼ばれ、それぞれ一節、二節というように区分され、節ごとに立会開始時刻が定められている。
- 建玉
- 取引所において売買取引された売買約定によるもので、決済末了のものをいう。売り約定のものを「売り建玉」または「売り玉」、買い約定のものを「買い建玉」または「買い玉」という。
- 建値
- 売買約定値段のこと。
- 建てる
- 売り建玉もしくは買い建玉をつくること、または新たにある商品またはある銘柄を取引所で上場すること。
- だぶつく
- 市場で売り物が多く余っていること。
- だぼ商い
- 自分の建玉を有利にするためのみせかけの売買のこと。
- だれる
- 相場が多少安くなっていて商いもそれ程活発な状態にないこと。
「ち」からはじまる用語
- 着莢
- 豆類が開花して、莢(さや)をつけること。
- 虫害
- 豆類などの農作物に直接または間接に被害を与える虫の害のこと。
- 中間戻り
- 長く下落していた相場が、一時的に高くなること。本格的に上げ相場になっていないこと。
- 帳入差金
- 前日の帳入値段と当日の帳入値段との差額のこと。
- 帳入値段
- 建玉を値洗いするための基準値段のこと。
- 提灯
- 自分の考えよりも、有力な仕手の売買に同調した取引をすること。このような方法を「提灯張り」、そのように相場を張る人達を「提灯筋」という。
- 猪突買い
- 相場の先行きを楽観して猛烈に買い進むこと。
「つ」からはじまる用語
- 追撃売り・買い
- 売り(買い)相場に成功し、市況がますます下落(上昇)していくと思われるとき、更に売り(買い)物注文出して一段と売り(買い)の目的を達しようとすることをいいます。
- 通関
- 関税法の規定に従って輸入関税を国庫に納付し、その他手続き(検疫や検品)を済ませた貨物・商品を輸入することにつき許可を得て税関を通すこと。
- 突っ込み売り・買い
- だらだらと下げている相場が急に大幅に下げることをいい、この場合にさらに売ることを「突っ込み売り」、突っ込んだ所を買うことを「突っ込み買い」という。
- つなぎ
- 保険つなぎとサヤ取りの意味があり、また、保険つなぎには売りつなぎと買いつなぎとがある。
- 強気
-
相場が将来上がると予想すること、または予想して買い建玉や注文を入れること。
- 強腰
- 相場の見通しを強気と見て、買い注文を入れたり買い建玉をする人のこと。
- 強含み
-
先行き相場が高くなりそうな気配が感じられること。または、そのような市況の状態のこと。
- 強保合
- 相場が上がったまま落ちずに保ち合っていること。
- 吊上げ
- 市況の大勢に反して不自然に買い上げて相場を高くする場合に、工作買いなどによって相場を人為的に上昇させること。
- つれ高・安
- 特に材料がないのに他の限月、他の商品などにつられて値段が高くなること・安くなること。
「て」からはじまる用語
- 手当て
- 受渡し用の現物や代金の準備をすること。
- デイ・オーダー
- 当日限りの注文のこと。
- デイ・トレード
- 日計り注文のこと。
- ディーリング
- 金融機関が自己の勘定で売買すること。
- 訂正相場
- 市況が急変したときは、人気が熱狂して相場は実勢以上に行き過ぎるが、しばらくすると人気が落ち着いてきて、この行き過ぎが修正される。この場合の修正された相場のことをいう。
- 低迷
- 相場が低調のうちに気迷いを示すことをいい、商いが不振になる場合のことをいう。
- 手掛かり難
- 新規の売買をするだけの材料が見当たらず、相場も上下どちらに動くか見当がつかない状態にあることをいう。
- 出来高
- 市場において成立した売買約定の数量のことをいい、売買高とは異なる。すなわち、売買建玉がそれぞれ100枚の場合は売買高は200枚、出来高は100枚となる。
- 出来値
- 売買約定の成立値段のこと。
- 出来不申
- 売買が全く成立せず、値段も付かないこと。「不申(もうさず)」、「できもう」ともいう。
- 手口
- 取引所で成立した売買の当事者およびその売買数量の状態のこと。
- テクニカル分析
- チャ-ト分析により相場を予測すること。
- テコ入れ
- 相場の下落を人為的な手段を用いて食い止めること、または大量の買い注文を出して相場を支えること。
- 手仕舞い
- 建玉を買い戻し、または転売して決済し、売買関係から離脱すること。「仕切り」ともいう。
- 手詰
- 建玉を損をして転売、買い戻しをして決済することをいい、損失を承知の上で買い建玉を転売することを「手詰売り」、損失を承知の上で売り建玉を買い戻すことを「手詰買い」という。
- 出直り
- 下落基調だった相場が回復して上昇基調に転ずること。「立ち直り」ともいう。
- 手控え
- 売買を差し控えること。
- デリバティブ
- 金融派生商品のこと。金融派生商品とは、金利 ・為替・株式・債券などを先物・オプション・スワップ取引の形で組み合わせた高レベルな金融商品のことをいう。
- 天狗相場
-
中限の相場が一番高く、当限、先限の相場がそれより安いときの市況全体のこと。「中高相場」ともいう。
- 天候相場
- 農作物の生育する春から秋にかけて、天候材料を背景に動く相場のこと。
- 天井
-
価格がそれ以上高くならないところ。
- 転売
-
買い約定を反対に売って売買約定関係を解消すること。
「と」からはじまる用語
- 動意
- 保ち合っていた相場が動き出す気配を示したときの状態、または動こうとする気配のこと。
- 投機
- 差金決済を前提にし、利ざやを稼ぐことを目的に取引すること。
- 等級
- 商品の品位の程度を示す区分のこと。
- 当業者
- 上場商品の売買、売買の仲介、取次ぎ、生産、加工などを業務としている関連業者の総称。
- 当限
- 先物取引において受渡し月となった限月のこと。「当期」ともいう。
- 同鞘
- 異なる銘柄、異なる限月、または異なる市場間における相場の値段が同じであること。また、格付けにおいて同一格になっていること。
- 当用買い
- 商品市場において思惑のためではなく、当面の需要を満たすために小口の買い物をすること。
- 解合
- 天変地異等によって相場が激変し決済を行うことが困難となった場合、または、仕手戦の激化により市場の収拾がつかなくなった場合等において、これをこのまま放置することは市場の秩序が乱れるなど、取引所の公的機関の役割が果たせないと判断された場合において、売買当事者の協議または、取締官庁の命令もしくは取引所の理事会等の決議によって、売買約定を一定の値段により決済すること。
- 突飛高・安
- 突発的な材料により相場が急騰したことを「突飛高」、反対に急落した場合を「突飛安」という。
- 独歩高・安
- 他に比較してある銘柄またはある取引所だけが独り高くなることを「独歩高」、反対にある銘柄またはある取引所だけが独り安くなることを「独歩安」という。
- 途転
- 方針を変えて、売り方ならば売り玉を手仕舞いし反対に買い玉を建てること。買い方ならば買い玉を手仕舞いし反対に売り玉を建てることをいう。
- 飛ぶ
- 相場が急に上昇したことをいいます。または、相場の急変によって証拠金が不足に陥ったため、建玉を強制的に決済されること。
- 取組高
- 売りと買いとが取り組むということから、成立した建玉を「取組」といい、この未決済売買契約の数量を「取組高」という。
- 取引単位
- 取引所で取引を行う場合の売買1枚あたりの数量のこと。
- トロイオンス
- 貴金属の重量単位のこと。32.15074トロイオンス=1キログラム、1トロイオンス=31.1035グラム。
「な」からはじまる用語
- 内部要因
- 市場内部に存在する相場を動かす材料のこと。需要と供給の関係や取組との関係など、市場外部と関係ないもの。
- 中限
- 建限月数のうち中間に位置する限月のこと。「中物」、「中月限」、「中期」、「期中」ともいう。
- 中だるみ
- 前場または後場の立会の中で、中間が安い場合のこと。また、中限の相場が安いことをいう。
- 仲値
- 平均相場のこと。
- 投げ
-
買い方が買った値段より相場が下がったため、損勘定を承知で見切りをつけて転売すること。「投げ出す」、「投げ退く」ともいう。
- 投げ一巡
- 投げ注文が出尽くして、今後それ程投げ注文が出なくなった相場のこと。
- 投げ相場
- 投げが続出したために下落する相場のこと。外部からの材料による相場ではなく、取組の力関係により買い方が負けて下落する相場をいう。
- 投げ物が投げ物を呼ぶ
- 投げ注文が多く出ると相場が下落し、それに誘われてさらに投げ注文が出て相場が下落する悪循環のことをいう。
- 悩む
- 相場が上げそうで上げず、また下げそうで下げない状態のこと。「上げ悩む」、「伸び悩む」、「下げ悩む」などという。
- 鳴り物入り
- 相場を変動させる非常の出来事が発生して市場を賑わすこと。
- 成行
- あらかじめ売買の値段を定めないで、銘柄、限月および数量だけを指定して行う売買の注文のこと。
- 軟化
- 相場の下落の傾向を示すこと。
- 軟弱
- 相場付きが安いことを指すが、軟調、低調というほどでもなく、少し安いという程度のときに用いる。
- 軟調
-
相場が安いこと。調子が弱く買い気に乏しい状態のことをいう。
- 軟派
- 相場の先行きを悲観的にみて弱気になり、売り手に回っている者のこと。
- 難平
- 損失を平均化するという意から転じて、買いの場合には安値になるに従って買い玉を増やして平均買値段を引き下げ、売りの場合には高値になるに従って売り玉を増やし平均売値段を引き上げる手法のこと。
「に」からはじまる用語
- 荷圧迫
- 現物の在庫が需要を大きく上回るほど豊富で、相場が上がりにくい状態のこと。「荷もたれ」ともいう。
- 荷為替
- 運送中に貨物を担保として発行される為替手形のこと。
- 逃げる
- 相場が予想に反して高騰または下落して損失が出そうになったとき、または損失計算となったとき、その損失から免れまたは損失を最小限に食い止めるため、売買建玉を転売または買い戻して市場から離脱すること。
- 二番底
- 一定期間の相場の波のうち時間的にいって2番目の底をいい、また、2番目の天井を「二番天井」という。
- 鈍い
- 相場が不活発で上昇力が弱い事。
- 睨み合い
- 売買両者ともに売買を仕掛けることなく、互いにそのチャンスを狙っている状態のことをいい、「狙い合い」ともいう。
- 人気相場
-
市場の景気、強弱に関係する人々の見解や見通しのことを「人気」といい、人気が悪くなって相場が安くなることを「人気安」、採算を度外視して単に人気だけで動いた相場を「人気相場」という。
「ぬ」からはじまる用語
- 抜く
- 相場が高くなって、一定以上の値段を超えることをいう。
- 抜け幅
- 顧客が商品先物取引業者に支払う新規・仕切り往復分の委託手数料を、約定値段の対象となる呼び値に引き直して算出した値動き幅のこと。買い値(売り値)から何円上がれば(下がれば)手数料が抜けられるかということを表している。また、値洗いの差金勘定が益でも、手数料を換算すると損の場合を、「手数料不抜け」という。
「ね」からはじまる用語
- 値洗い
- 取引所では事務の処理上、多数の約定値段をある一定の値段に引き直すこととしているが、この場合に生ずる差金(約定差金または帳入差金)を計算すること。
- 値が残る
- 相場の状況からみて当然出るだろうと思われる高値、または安値のことをいう。すなわち、高値または安値の出現の余地があることを指す。
- 値頃
- 仕掛けるのにちょうど頃合いの値段ということで、売るのに頃合いの値段を「売り値頃」、買うのに頃合いの値段を「買い値頃」という。
- 値鞘
- 「鞘」に同じ。
- 熱狂相場
- 買い人気が高まり、商内が急増して、暴騰を続ける相場のこと。
- 値強い
- 悪材料が出て相場を圧迫するような相場の状況であっても、案外下落することなく、逆に反発して上げそうな力を持っていること。
- 値幅制限
- 国内では堂島取引所のみこの運用をしている。暴騰暴落により市場の混乱を防ぐため、一日の値動き幅に制限が設けられている。商品取引所では商品ごとに前日の最終値段より一定の値幅で決めている。この値幅に届いた場合「ストップ高」あるいは「ストップ安」となる。株式の場合も同様。ただし商品取引では、当限については納会月の十五日以降はこの制限が外される。値幅制限により手仕舞いが促進されずに混乱する事を防ぐため。
「の」からはじまる用語
- 納会
-
最終日の立会のこと。また、当月限の最後の立会を「当限納会」、年末の最終営業日の最後の立会を「大納会」または「年末納会」という。
- 軒並み高・安
- 全商品、全銘柄が揃って高い・安いこと。
- 乗せ玉
- 利乗せした玉のこと。
- 伸び悩む
- 上がってきた相場が足踏みして上がらなくなった状態のことをいい、「伸びかねる」または「上げ悩む」ともいう。
- 乗換え
- ある手持ちの銘柄を売って、近い将来に上がりそうな他の銘柄を買うこと、または、受渡期限の到来した時に、一応手持ちの建玉は転売、もしくは買い戻しをし、さらに先物を買いまたは売ることをいう。当限を売って先限を買うことを「乗換買い」、当限を買って先限を売ることを「乗換売り」という。
「は」からはじまる用語
- 場
- 取引所の立ち会い場所のこと。
- 売買
- 取引員や会員が同一銘柄、同一限月の同枚数を、同一値段で売り、及び買いとして売買を成立させること。
- 売買高
- 取引所における売りの数量と買いの数量の合計数量のことで、出来高とは異なる。すなわち、売り100枚と買い100枚の場合には、売買高は200枚となるが出来高は100枚となる。
- 売買単位
- 取引所で売買する最小単位。商品取引では枚(まい)で表すが、商品ごとに一枚の単位が異なる。
- 売買報告書
- 売買成立後、商品先物取引業者が顧客に対して通知する売買の詳細が記載された書類のこと。
- 場が立つ
- 立会いが開始されること。
- 場癖
- 相場の動き方の癖のこと。保合い相場のときによく出る。
- 始値
- その日の最初の取引、又は後場の最初の取引の値段のこと。
- 発会
-
取引所における新甫(しんぽ)限月の最初の立会いのことで、「初会」ともいう。また、新年最初の営業日の立会いを「大発会」という。
- 端
- 板寄せ式の立会で、売り注文と買い注文の数量が合わない時の数を端という。
- 放れ
- 相場が飛び放れて高くなったり安くなったりすることで、高くなった場合を「上放れ」、安くなった場合を「下放れ」という。
- 早受渡し
- 先物取引の受渡しは、当月限の一定日(多くは月末)であるが、受渡日到来前に受渡しを希望する者は取引所に申し出て、受渡日到来前でも受渡しを行うことのできる制度のこと。
- 波乱含み
- 相場が今のところは平穏にみえるが、いずれ激しく変動する気配を秘めていること。
- 春高期待
- 新春早々の相場が高いこと「春高」といい、年末に新春の相場が高くなることを期待することを「春高期待」という。
- 這わす
- 数人の商品取引員に委託して、内密に市場で売買することをいい、このような売り物および買い物を「はわせ物」という。
- 反省安
- むやみに高くなった相場が、反省的に下がること。「反省押し」ともいう。
- 反対売買
- 取引所で買い玉を転売、または売り玉を買い戻すこと。
- 反騰
-
相場が下落している途中で一時的に高くなること。「反発」ともいう。
- 反動高・安
- 下げ過ぎた相場がその反動として高くなることを「反動高」といい、反対に、上げ過ぎた相場がその反動として安くなることを「反動安」という。
- 半値押し・戻し
- 上昇した相場が上昇分の約半分下落することを「半値押し」といい、反対に下落した相場が下落分の約半分上昇することを「半値戻し」という。
- 反落
-
相場が上昇している途中で一時的に安くなること。
「ひ」からはじまる用語
- BOJ
- Bank Of Japanの略。日銀のこと。
- 日柄整理
- 相場にはある一定の値幅でもみ合って上にも下にも動けなくなってしまう時期があり、その間、取組だけが膨らむ。買いたい者は買い、売りたい者は売ってしまったという状態になってにらみ合いが続くと、ある程度の日数をかけて取組がほぐれるのを待つほかはなくなることがあり、そのような取組のほぐれかたをいう。
- 悲観
- 相場に悪影響を与えるような情報や弱材料が新たに出た、あるいは相場のジリ貧低迷状況から見て、相場が先行きさらに安くなると考えられること。
- 引き返し
- 下落した相場がいくぶん高くなることを指し、「引き戻す」または「戻す」ともいう。
- 引き締まる
- 保ち合いまたは下落傾向だった相場が少し上昇すること。
- 引き立つ
- 相場が上昇しているさま。
- 引き緩む
- 相場が少し下落すること。
- 引け際
- その営業日の取引終了前の時間帯のこと。
- 引高・安
- その日の大引け(最終節)が最も高かった、または安かったこと。
- 引値
- 「終値」に同じ。
- 引ける
- 立会いが終了すること。一般的には一日の終わりは「大引け」と呼ばれることが多い。
- ビッド
- BID。取引レートを提示する側の買値、取引を求めた側であれば売れる値段のこと。
- 日計り商い
- 一日のうちに新規に建玉したものを手仕舞いして取引を終了すること。
- ひびが入る
- 相場が上昇基調にあったが、何らかの要因によって相場が下落し基調も転換すること。
- 冷やす
- 人気が過熱状態の時などに取引所が規則を掛けて沈静化を図ること。
「ふ」からはじまる用語
- ファンダメンタルズ
- 各商品の価格の動きを左右する要因の中で、本質的、根本的な要素となるもの。一般的には需要と供給の関係を左右する物事のこと。
- ファンド
- 多くの出資者から資本を集め運用する組織または金融商品のこと。
- 深追い
- 売り方が、安値をかまわず突っ込んで売り進むこと。
- 深押し
- 相場が著しく下落すること。
- 噴き値
- 相場が急に上げる状態を「噴き上げ」といい、その状態でついた高値を「噴き値」という。
- 不勢
- 相場が下落している状況のこと。
- 物色買い・売り
- 割安な商品または将来高くなりそうな商品を選んで買うことを「物色買い」といい、反対に、割高な商品または将来下がりそうな商品を選んで売ることを「物色売り」という。
- プット・オプション
-
オプション取引で基礎商品を取引期間内に権利行使価格で「売り付ける権利」を売買する取引のこと。
- 不手合
- 相場で見込みが外れて損失が続くこと。
- 不出合い
- 注文の値段では相手がいないため、売買が成立しないこと。
- 踏み
-
売り契約が成立した後に価格が上昇したため、売り方が損を覚悟の上で、売り玉を決済すること。
- 踏み玉
- 損を覚悟で手仕舞う建玉のこと。
- ブル
-
Bull。強気筋。強気の買い方のこと。
「へ」からはじまる用語
- ベア
-
bear。弱気筋。弱気の売り方のこと。
- 平穏
- 相場の波乱がなく穏やかなこと。
- 平準化
- 価格が均(なら)される動きのことで、取引所機能の一つ。
- ベーシス
- 基礎的価格差のこと。現物価格と先物取引の価格との差。
- ベーシス取引
- 市中において売り方と買い方とが現物の売買を行うにあたって、取引所の先物取引を利用すること。
- ヘッジ
- 一つのリスクを他のリスクにかけつなぐこと。「保険繋ぎ」ともいう。
- ヘッジャー
- 保険繋ぎをする人のこと。
「ほ」からはじまる用語
- 防戦売り・買い
- 売り方が相場の高騰を防ぐために買い方に対抗して売り進むことを「防戦売り」といい、反対に買い方が相場の下落を防ぐために買い進むことを「防戦買い」という。
- 棒立ち・下げ
- 相場が一本調子に上がること、または急激に大幅に上げることで、「棒立ち」ともいい、反対に一本調子に下がることを「棒下げ」という。
- 棒値
- 取引所で取引員との計算する上で用いる基準値段のこと。「帳入値段」ともいう。
- 崩落
- 相場が下落するさまをいう。無気力に一気に崩れるさま。
- 暴騰・落
- 相場が一度に大幅に上昇することを「暴騰」といい、高騰よりその上昇の仕方が激しいこと。反対に一挙に下落することを「暴落」という。
- 解れる
- 売買取組みが転売、買い戻しによって解けていくこと。
- ポジション
- 未だ手仕舞いされていない建玉のこと。
- 本鞘
- 「順鞘」に同じ。
- 本直り
- 「出直り」に同じ。
「ま」からはじまる用語
- マーケット・オーダー
- 成行注文のこと。
- マーケット・メイカー
- ある商品について、売値と買値を一定の範囲内で常時、一定枚数提示する会員のこと。
- マージン
- 取引保証金(証拠金)のこと。取引の損害に対する担保として供される。海外市場での取引の場合に使われる言葉。
- マージン・コール
- 有効証拠金が必要証拠金を下回り、ポジションを保有し続けるために必要な証拠金が不足している状態。
- 枚
- 取引所における取引の基本となる取引数量または受渡数量を表す最少取引単位の呼称のこと。取引所の出来高、取組高なども枚数で表示される。
- 曲がる
- 見込み違いから相場で損をすることをいい、その損となった建玉を「曲がり玉」という。
- まだはもうなり
- 相場は一般に「まだ天井ではない」「まだ底ではない」と言われている時には「もう」天井や底をついている時だという相場格言。
- まばら
- 小口の売買のこと。一般的には素人筋を指して「まばら筋」というが、玄人の小口売買を「まばら」ということもある。
- マル
- 業界用語で、出した注文を取り消すこと、または、ポジションを投資家がすべて手仕舞った状態のことをいう。
- 丸代金
- 売買約定値段全額のこと。
- 万年強気・弱気
- 相場の見通しについて、いつも変化無く上昇、または下降すると見こしているもの。
「み」からはじまる用語
- 見切り
- 相場が思惑通りに動かなかったことを認めて、建玉整理すること。
- 見切り千両
- 取引が予想に反して損勘定となったときに、未練を残さずに損覚悟で決済することは、後々には大損に至らず結果的に価値のあることになるという相場格言。
- 未決済玉
- まだ決済していない建玉のこと。
- 見越す
- 相場の将来を予測することをいい、先行高いと思うことを「先高見越し」といい、安いと思うことを「先安見越し」という。
- 見直し
- 市場の人気が回復して相場が上昇傾向になること。
- 皆代金
- 「丸代金」に同じ。
「む」からはじまる用語
- 無鞘
- 値開きが無いこと。
- 蒸し返す
- 一度下げた相場が、保ち合いの後上げ歩調をとること。または同一の材料を再び言いはやして材料とすることをいう。
「め」からはじまる用語
- 銘柄
- 取引所の上場物件となっている商品の品目の名称のこと。
- 目先
- ごく近い将来の事。今後数日間、ないしは数週間程度の先行きのこと。
- 目先観
- ごく短期間の相場見通しのこと。
- 目先筋
- 目先の「高い」「安い」で利を狙っている人達を指す。
- 目先高・安
- ごく短期間の内だけ高い、または安いこと。
「も」からはじまる用語
- 凭れる
- 在庫品が増加して相場の動きが鈍くなること。
- 保合
- 相場の動きが、ほとんど動かないかまたは動いても非常に小幅な動きであること。
- 持ち直す
- 一時的に下げた相場が回復して上昇へ向かうこと。
- 戻り
- 下落基調にある価格が一時的に上がること。
- 戻り頭
- 戻したところの高値のこと。
- 戻り売り
-
下落傾向にあった相場が一時的に上げた所で売り注文を入れること。
- 揉み合い
- 相場が何度も高低を繰り返して騰落の決まらないこと、または、売り手と買い手が長く売買の競り合いをすること。
- 模様眺め
- 相場の見とおしがたたないため傍観していること。
「や」からはじまる用語
- 約定値段
- 市場で売買が成立した時の値段のこと。
- 安唱え
-
相場が安いと言われること、つまり相場の気配が安いことをいう。
- 安値
-
今日の一番安い値段など、ある期間内の一番安い値段のこと。
- 安値おぼえ
-
相場が上昇し始めても以前付けた安値が忘れられず、また安くなることを期待して仕切りが遅くなったり、少し上がったところで売り建玉を仕込むこと。
- 安値引け
-
前引け、大引けで終わりの値がその日の安値をつけること。
- 安含み
-
相場が低くなろうとしている状態にあること。
- ヤリ
- 売りのこと。「何枚売る」というかわりに「何枚ヤリ」という。
「ゆ」からはじまる用語
- 行き悩む
- 相場が上昇しそうで上昇しないこと。
- 緩む
- 上昇傾向にあった価格が下落すること。
「よ」からはじまる用語
- 宵放れ
- 前場の寄り付き値段が前日の最終値段より飛び抜けて高かったり安かったりすることをいい、「夜放れ」ともいう。
- 陽の極
-
相場の上昇が続いて絶頂に達したときをいい、「陽の大極」または「大天井」ともいう。
- 横這い
- 相場の上下の動きが少ないこと。
- 呼び値
- 取引所で売買を行い値段を約定させる際、取引銘柄の値決めを行う単位のこと。
- 寄高・安
- 寄り付き、もしくは前場または後場の第一節が高い(安い)こと。
- 寄り付き
- その営業日の最初の立会時間のこと、または、前場、後場の最初の立会時間のこと。
- 寄り付き値段
- 寄り付き、もしくは前場または後場の最初の節の値段のこと。
- 弱気
-
相場が将来下がると予想すること、または予想して売り建玉や売り注文を入れることをいい、そのような人を「弱気筋」という。
- 弱気配
- 相場が安くなる様子にあること。
- 弱材料
- 「売り材料」に同じ。
- 弱含み
-
先行き相場が弱くなりそうな気配が感じられること、または、市況状態が下落基調気味のこと。
- 弱保合
-
相場が下がり気味で保ち合っている状態のこと。
- 四本値
- その営業日の値動きを、始値・高値・安値・終値に分けて表す総称のこと。
「ら」からはじまる用語
- 雷同売り・買い
- 自分の相場見通しを持たないで、大手筋の動きに従ったり、または突発的な事件に従って売ることを「雷同売り」といい、反対に買うことを「雷同買い」という。
- 落勢
- 相場が下落の傾向にあること。
- 乱高下
- 価格が上下に激しく変動し、その後の方向が上か下かの見極めが非常に難しい状況のこと。
「り」からはじまる用語
- 利食い
-
売り、または買い契約が利益計算となり、それを確定させるための決済を行うこと。
- 利鞘
- 相場の変動、相場の開きにより生ずる差益金のこと。
- リスク・ヘッジ
- 将来発生する可能性のある損失を先物市場などで回避すること。
- 利乗せ
- 相場が予想通りの方向に動いて、保有する健玉に評価益が出てきてから健玉を増やすこと。利乗せのために売ることを「利乗せ売り」または「売り乗せ」、利乗せのために買うことを「利乗せ買い」または「買い乗せ」という。
- 流動性
- 市場での取引量のこと。
- 流動性リスク
- 対象商品の流動性が乏しいために、売り買いの差(スプレッド)が開いて取引が円滑に行えないというリスク。
- 両建
- 同一商品、同一限月の売り玉と買い玉とを建てておくこと。
「れ」からはじまる用語
- レバレッジ
- テコの原理のこと。「レバレッジ取引」は少ない資金で大きな資金の取引をすることをいう。
- レンジ
- 価格変動の幅のこと。
- 連想売り・買い
- あるものの相場が激しく上下した時に、他のものの同じように上下するものと予想して売り買いすること。
「ろ」からはじまる用語
- 狼狽投げ
- 相場が急落し始めたため、相場の下落につれあわてて投げ売りすること。
- ロールオーバー
- 現在の建玉に対し、決済と新規注文を同時に行い、取引を先に繰り延べること。なお、当社の店頭商品デリバティブ取引(CFD取引)においては、参照市場の最終営業日の前に、提示する限月の交代を行い、転売又は買い戻しによる決済を行わないでポジションを乗り換えることをいう。
- ロスカット
- 一定水準以上の損失が発生した場合に、それ以上の損失の拡大を防ぐために、強制的に保有ポジションが決済されること。強制決済の結果、元本以上の損失が発生する可能性もある。
- ロット
- 取引単位のこと。
- ロング
-
買いポジションのこと。