「ゴールデンクロス」と「デッドクロス」を解説!”だまし”に騙されるな!
前回は、移動平均線と株価の関係を利用したグランビルの法則について解説しましたね。
今回は、移動平均線と移動平均線の関係を利用したゴールデンクロス・デッドクロスについて解説します。こちらも株価チャートでの売買タイミングをはかるときに非常によく使われる指標なので、覚えておくと良いでしょう!
投資家のほぼ100%が見ているであろう株価チャート。株価の動きを見るためにチャートをチェックしてるんだけど、株価についてくる謎の線…これなにを表しているの?と思いませんか?
テクニカル分析の基礎を学びたい
いつ買って、いつ売ればいいのかが分からない
目次
ゴールデンクロスとデッドクロス
移動平均線を用いた大事な買いサイン「ゴールデンクロス」、そして売りサインが「デッドクロス」と呼ばれるものです。
ゴールデンクロス
ゴールデンクロスとは、短期の移動平均線が長期の移動平均線を下から上へクロスしたタイミングであらわす買いサインのことを言います。
デッドクロス
デッドクロスとは、短期の移動平均線が長期の移動平均線を上から下へクロスしたタイミングであらわす売りサインのことを言います。
交差の角度でわかるサインのつよさ
このゴールデンクロスとデッドクロスは、交差箇所が必ずしも買いや売りのサインを表しているわけではありません。ゴールデンクロスがあるのに株価が下がった、逆にデッドクロスがあるのに株価が上がった…という可能性も0ではないのです。ただ、その信頼性を交差の角度ではかる手法があります。
交差がゆるやかな場合
ゆるやかな場合、そのサインは弱いといえます。信頼性は低いです。
交差がきつい場合
きつい場合、そのサインは強いと言えます。必ずではありませんが、信頼性は高いです。
そのクロスはニセサイン?つかうときの注意点
このゴールデンクロスとデッドクロスのサインは非常に有名ですが、実際に使う時には注意が必要です。それはニセモノのサイン“ダマシ”が発生する可能性があるからです。
一般的にこの2つのサインを使うときは、短期売買よりも長期売買のほうが良い、とされています。
その理由は、短期売買では株価の動きが激しく、移動平均線と株価のクロスが頻繁におきてしまうからです。そうなるとニセモノのクロス…いわゆる“ダマシ”が発生してしまいます。
たとえば、こちらのチャートをみてみてください。
「オンコリスバイオファーマ(4588)」の日足チャートです。
クロスしている箇所はおおいのですが、株価の動きがこきざみで激しい「もみ合い」状態なので、なかなか売買タイミングを、ゴールデンクロス・デッドクロスではかるのは難しいと思います。
このような時は、“ダマシ”のサインが現れる可能性が高く、注意が必要です。
また、この“ダマシ”はどんな時でも現れる可能性は0ではありません。騙されないように判断をしっかりとすることが重要です。
まとめ
“ダマシ”のサインで買ったり売ったりしちゃわないか心配…。
…とそんなときこそ、基本に戻ってください!
テクニカル分析というのは、売買タイミングを計る指標の1つにすぎません。
「ゴールデンクロスがあるから買おう!」
「デッドクロスがあるから売ろう!」
とチャートだけで判断する前に、
①業績は上がっているか、②割安かどうか、③チャートの形はどうか
などの基本を大事にしてみてください。
それらを踏まえて、株価の上げ下げにきちんと根拠がみつかるなら、ゴールデンクロス・デッドクロスを用いた売買判断の信頼性も高くなるでしょう。
すべての売買判断をテクニカル指標にだけに任せるのではなく、判断基準の1つくらいに考えると、このゴールデンクロス・デッドクロスは非常に使えるものになると思います!
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