先物取引での取引単位は商品によって異なる!呼値についても解説!
先物取引する際に、つまずいてしまう点の1つに、先物取引独特の「取引単位」があると思います。
商品取引所では、いろいろな商品が取引されていますが、取引単位はそれぞれの商品で異なります。
例えば、金は標準取引の場合1キログラム、原油は50キロリットル、トウモロコシは50トン…というようにそれぞれ決まっています。取引の度に調べるのは面倒だと思いますので、ここでは、商品ごとの取引単位を整理しました。先物取引をしたいと思っている人は、一度はこの記事を読んで、取引単位について理解しておくと、よりスムーズに投資ができます。

100株、1000株だったりするようなものですね。

取引単位とは何かあまりピンとこない
呼値って何?
気になる商品の取引単位を知りたい
目次
呼値とは?
2020年5月1日現在の国内商品先物銘柄を基準に説明します。
金(標準)であれば「5,783円」、プラッツドバイ原油であれば「22,070円」、
トウモロコシであれば「21,880円」などが、それぞれの銘柄の“価格”ということになります。
もし、この金(標準)「5,783円」が1か月後に「6,783円」になっていたとして、
この場合、差額の1,000円が自分の利益、もしくは損失になるかといえば…そうではないですよね。
先物取引にはレバレッジ効果がありますので、損益はもっと大きくなるはずです。
これは、商品先物取引の特徴【レバレッジ効果】で解説しました。
商品先物取引のおおきな特徴の1つ、「少額で大きなリターンが狙える!」について解説します。
さて、ではこの金(標準)「5,783円」という価格は、どれだけの金についての価格なのでしょうか?
1グラムでしょうか?1キログラムでしょうか?
それぞれの商品の価格が『どれだけの数量の価格なのか』を表すのが「呼値」と呼ばれるものです。呼値は商品ごとに異なり、それぞれ定められています。
金(標準)で言えば、呼値が1グラムなので1グラムで5,783円…ということですね。
ちなみに、この価格がいくらずつ動くのかも商品によって異なります。金・白金は「1円刻み」
トウモロコシ・大豆は「10円刻み」、同様にガソリン・灯油なども「10円刻み」です。ゴムは「10銭刻み」です。このような最小の値動きを「値刻み(ねきざみ)」「ティック」などと言います。
取引単位とは?
取引単位は銘柄ごとに異なっており、それぞれ定められています。
株式投資で例えるならば、株価は1株当たりの価格ですが、実際に取引ができるのは100株からです。
この100株単位で取引する、というのが商品先物取引での取引単位なのです。
金(標準)の場合は、取引単位は1キログラムと決められています。
取引単位は「枚」という単位で数え、商品先物取引では1枚から商品を購入することができます。
例えば金(標準)を5キログラム取引する場合、取引数量は5枚となります。
では先ほどの金(標準)「5,783円」の場合に、取引単位1枚で取引するなら、
この578万3千円が1枚当たりの金(標準)の価格となり、「総取引金額」と呼びます。
総取引金額を取引に必要な証拠金で割って求めた倍率が「レバレッジ」であり、単位当たりの証拠金額に対する投資効率を示すモノサシとなります。
総取引金額は日々の値動きにより変化しますが、おおよそのレバレッジは
金取引で40~45倍、ガソリンで30~35倍、トウモロコシは25~30倍程度といわれています。
FXでも最大のレバレッジは25倍ですから、商品先物取引は高レバレッジであることがわかりますね。
主な商品の取引単位を知っておこう!
主な上場商品の取引単位を表にまとめました。
気になる商品については必ずチェックしておきましょう。
まとめ
- それぞれの商品の価格が『どれだけの数量の価格なのか』=「呼値」
- 「取引単位」は1枚から取引ができる
- 「呼値」「取引単位」は銘柄ごとに異なっており、それぞれ定められている

しっかりと理解して覚えておきましょう!

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