実は金より貴重な白金(プラチナ)ってどんな商品?
貯金をしていても中々増えない、景気が悪くて、株も上がらない…。
そうした中、確かな資産運用として注目をされているのが、金や白金(プラチナ)などの実物資産です。今回は白金について投資する際にしっておくべき基礎をまとめました。白金について詳しくなっておくと、投資が上手になるだけでなく、女性にもモテる…かもしれません!(笑)
だれでも投資することができます!
白金取引ってどんな取引?
白金って何が原因で価格が動くの?
目次
白金ってどんな金属?
白金(プラチナ)と聞くと、1番イメージするのはブライダルリングに代表される宝飾品ですよね。
しかし実際は、白金の宝飾品需要は全体の一部に過ぎず、そのほとんどは産業用として用いられます。この特徴は、産業用にはほとんど使われていない金と異なります。
※Johnson Mattheyデータを元に弊社作成
白金(プラチナ)は非腐食性、耐酸・耐アルカリ性、高耐久性、融点の高さなど、金属として優れた特性を備えているため、化学、電気、電子など多くの分野で使われています。
その中でも白金(プラチナ)の産業用途としてメインになるのは、自動車への使用です。
ディーゼル車などの自動車の排気には有毒なガスが含まれていますが、これらの有害なガスを二酸化炭素などに変換できる触媒がプラチナ、パラジウムなどの白金属です。
自動車マフラーを白金属でコーティングすることで、触媒効果を発揮します。この触媒としての需要が大きく、産業用として用いられる白金のうち50%以上が自動車触媒として使用されています。
※Johnson Mattheyデータを元に弊社作成
つまり、白金の価格は自動車の生産動向に影響されます。
自動車の生産動向に影響を受けるのはタイヤに使われるゴム価格と似ていますね。こちらの記事に自動車生産とゴム価格の関係などについてはまとめています。
東京商品取引所で取引されている「天然ゴム」。私たちの生活の中でも輪ゴム、消しゴム、ゴム手袋、タイヤなど、色々なところでゴムを見かけるのではないでしょうか?
自動車の生産・販売には、その国の経済の好不調が強く反映されます。
自動車の販売台数トップの中国はもちろん、アメリカや日本などの自動車生産国の動向に注目する必要があります。
2つの生産国が白金供給を支えている!
ここからは白金の供給面に注目してみましょう。
※2016白金産出量 U.S.Geological Survey を元に弊社作成
白金(プラチナ)の産出量は、ダントツで南アフリカが1位、ついでロシアが並び、この2か国で全体の産出量の80%以上を占めています。
年間の供給量が、金と比較して20分の1程度の白金(プラチナ)は、「需給関係の変化がダイナミックな価格変動につながりやすい」という特徴があります。
2016年のデータでは、白金(プラチナ)の産出量がダントツな南アフリカですが、
実は南アフリカでの産出量は2006年をピークに減少傾向にあります。
この原因は、鉱山設備の老朽化や、待遇完全を求める作業員のストライキが頻繁に起こる傾向などが関係しており、南アフリカでの白金(プラチナ)の供給は不安定な状況が続いています。
白金の需給関係に変化をもたらす要因は他にもあります。
まとめておくので、ここで押さえておきましょう!
上場投資信託(ETF)のことです。
白金(プラチナ)チャートをみてみよう!
このブログを書いている2020年4月30日時点での白金(プラチナ)チャートをみてみましょう!
コロナショックの影響を大きく受けていることがわかりますね。
まとめ
- 白金(プラチナ)は産業用途として使われることが多く、メインになるのは自動車への使用
- そのため、白金の価格は自動車の生産動向に影響される
- 自動車の販売台数上位国である中国、アメリカや日本などの自動車生産国の動向に注目する必要
- 白金(プラチナ)には需給関係の変化がダイナミックな価格変動につながりやすい特徴がある
- 白金(プラチナ)の供給を担う南アフリカの動向にも注目が必要
それぞれ取引単位などに違いがありますよ。
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