日本が誇るコメ先物とは?コメ取引が今後注目されるかも!?
私たち日本人の1番の主食といえば…やっぱりおコメですよね。日本人は、ほぼ毎日おコメを食べています。そんなおコメは日本人の主食であるとともに、実は商品先物取引のルーツでもあります。
ちょうどこのブログを書いている2020年4月21日は、大阪堂島商品取引所で
新たに「秋田こまち17」と「宮城ひとめ18」の取引がスタートする日でもあります。

今回は学んでいきましょう!

今後注目が集まる前に、おコメについて学んでおきたい
おコメ取引をやってみたい!
目次
わたしたちにとっておコメは特別!
世界で1番はじめの商品先物取引は、日本の大阪からスタートしました。
商品先物取引のルーツは日本のコメ市場なのです。
しかし、第2次世界大戦によって一度取引は中断。
リーマンショック後の2011年8月に、70年の時を経て取引が再スタートされました。
おコメは「トウモロコシ」「小麦」に並んで世界3大穀物の1つであり、
世界中の広い地域で生産されています。
現在おコメは、大阪堂島商品取引所に上場されており、日々値段が動いています。
国内で取引されているコメの約97%は日本産です。“生産、流通、消費が国内で完結できる”という点が、輸入に頼っているトウモロコシや小麦とは異なる点です。


コメの価格を予想するには?
取引所に上場されていて、日々取引がされている…ということは、コメの価格は、上がったり、下がったり、日々動いています。その値動きを予想してコメ取引は行われます。


先ほどもお伝えした通り、国内で取引されているコメの約97%は日本産のため、値動きには、コメの輸出入はあまり関係していないといえます。ということは、コメの値動きは、国内での生産(供給)と消費(需要)を考える必要がありそうです。
まず、生産(供給)を考えてみましょう。日本で作られるおコメの収穫は基本的に年に1回だけ行われます。コメは鮮度を落とさずに数年間保管することができるという特徴をもつので、年に収穫が1回のみでも、私たちは1年中おコメを食べることができるのです。
日本国内のおコメの収穫量が増えればコメの価値は下がり、価格は下がります。
逆に収穫量が減ればコメの価値は上がり、価格は上がります。
コメの価格の予測には、生育がどんなスケジュールで行われるのかを把握しておくことは大事です。
(新潟県産のコシヒカリの生育の1年間のスケジュール)
次に消費量(需要)の移り変わりを見てみましょう。
実は、日本ではコメの消費量は減少傾向にあります。
※日本人1人当たりコメの消費量 農林水産省「食料需給表」を元に弊社作成
高度経済成長期真っただ中の1962年度には、日本人1人当たりコメの消費量は118.3キロでした。
しかし、その後はどんどんとコメの消費量は減少し、2016年度には半減以下の54.4キロとなりました。私たちの実際の生活を思い浮かべてみても、おコメ以外にも、パンやパスタ、お肉料理や他の麺類など、主食になりうる料理は増えてきていますよね。おコメを食べなくなることはありませんが、消費量が大きく増えることは考えにくいでしょう。
ここから何が言えるかというと、現在のコメ市場において相場を見通すためには、
「消費(需要)に着目するよりも、より変動幅の大きい生産量(供給)に着目したほうが良い」ということです。

消費よりも供給に着目して値動き予測をするべき…ということです!

おコメの生産量はどうやって決まる?
コメ生産量は、作付面積によって変わります。
この作付面積を左右する在最大の要因が、農林水産省が毎年発表する「生産数量目標」です。
コメは日本食の主食という特殊性から、政府が前年までの生産・在庫量をベースに年間需給予測を立て、生産量の目標数値を定めます。この数値は、毎年作付け前の11月には発表されます。
コメは、この「生産数量目標」から割り出した収穫の予想量と、実際の収穫量のズレが大きいほど価格が変動する可能性が高くなっています。従いまして、この生産数量目標ははやめにチェックしておくと良いでしょう。
これ以外にも天候や基本政策の方針変更など、生産量が変わって価格が変動する要因はまだまだあります。
以下にまとめておきますので、覚えておきましょう!
まとめ
✓コメは“生産、流通、消費が国内で完結できる”わたしたちにとって特別な食物
✓値動きを予測するうえで覚えておきたいのは以下の4つ
- 収穫は基本的に年に1回だけ
- 鮮度を落とさずに数年間保管することができる
- コメの輸出入はあまり関係していない
- コメの消費量は毎年減少傾向にある
✓よって、現在のコメ市場において相場を見通すためには、「消費(需要)に着目するよりも、生産量(供給)に着目したほうが良い」といえる
✓コメは、「生産数量目標」から割り出した収穫の予想量と、実際の収穫量のズレが価格に影響する
✓天候などの他の価格変動要因もある

コメ取引をしてみるのも面白そうですね。

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