「トウモロコシ」の基礎知識!○○に用いられるって本当?
「トウモロコシ」は、甘くて美味しくて…ポップコーンの原材料にもなってるので、食品として馴染みのあるものです。でも実はトウモロコシの用途は“食べる”ということが1番ではありません。
考えてみると、トウモロコシを1年中毎日食べる…というひとはそんなにいなさそうですよね。
先物取引では、そんなトウモロコシも商品の1つとなっています。
トウモロコシで取引するってどういうこと?
商品先物について学びたい
トウモロコシの値動きの原因を知りたい
目次
とうもろこしは○○に用いられるのがほとんど!
現在、世界では年間10億トンを超えるトウモロコシが生産され、「小麦」「お米」とならんで世界の三大穀物と呼ばれています。私たちの実際の生活では、トウモロコシは“食べる”という用途以外にはイメージがつきにくいのも事実です。
しかし、日本でも世界でも、とうもろこしは家畜の飼料として用いられるのが圧倒的に多く、
次いで多いのは工業用途です。実は、私たちが食べるとうもろこしは生産量から考えると、ほんのちょっとだけ…といえます。
2017年のトウモロコシの生産量は以下の通りです。
(独立行政法人 農畜産業振興機構 2019/20年度の世界のトウモロコシ生産量 データを元に弊社作成)
世界のシェア率で考えると、1位がアメリカ、2位が中国となっています。
しかし、中国では、生産されたトウモロコシのほとんどを中国で消費しています。つまり、世界の輸出市場に占めるトウモロコシの割合の約30%をアメリカが占めている…ということ。
そのため、トウモロコシの価格変動にはアメリカの生産動向が大きく影響しているんです。
トウモロコシの価格はどうして変動する?
価格変動要因の1番は天候!
アメリカのトウモロコシの生産量がここまで伸びてきたのは、遺伝子組み換え技術を利用し、本来はトウモロコシを育てるには悪い条件にも耐性がある品種をつくってきたからと言われています。
しかし自然の力はそれよりも強く、トウモロコシの生育段階で、高温や干ばつ、長雨などの天候の問題があればトウモロコシの生産量は減ることがあります。
もちろん、トウモロコシの生産量が減れば、価値が上がるので値段は上がります。
ただし、天候以外にもトウモロコシ相場が動く要因はいくつかあります。
まとめて抑えておきましょう!
一見トウモロコシには関係なさそうだけど、どうして変動要因なの?
トウモロコシは大豆と同じ畑で作る!
実はアメリカではトウモロコシと大豆は同じ畑で栽培するところが多いのです。
つまり、トウモロコシの畑が増えれば大豆の畑が減る…大豆の畑の面積が増えればトウモロコシの畑は減る…ということになります。その割合さえわかればそれぞれの収量の増減がわかるはずなのです。
例えば、トウモロコシの種をまくのは大豆の約1か月前です。この時期に天候が安定せず農家さんがトウモロコシを生育するのは難しいと判断したならば、大豆に切り替える…ということがあります。
このように、大豆の作付け量は、トウモロコシの価格に影響を与えているのです。
ガソリンにはトウモロコシが入ってる?
アメリカで消費されているトウモロコシの約4割は、「バイオエタノール」の生産に使われるといわれています。バイオエタノールとは、一般的にガソリンに混ぜて使用するものです。
バイオエタノールの生産が進んだのは、アメリカのエネルギー政策が背景にはあります。ただし、最近ではシェールオイル採掘も進んでいることから、政策の修正も含めてエタノールの生産量は確認しておく必要がありそうです。
実際にトウモロコシ相場を見てみよう
どうやら今回のコロナショックの影響も受けていることがわかりますね。
まとめ
✓トウモロコシの主な用途は、飼料と工業用
✓価格の変動に一番影響を与える国はアメリカの生産動向
✓1番の価格変動要因は天候(ただし他の要因もアリ)
✓今回のコロナショックでも大きな影響を受けているので注目しても面白いかも?
相場に影響を与えるケースも少なくありません。
国によって出荷の時期などはズレがあるのでその点は注意してみていきましょう!
あわせて読みたい
当サイトは、当社の経営理念である「株式会社さくらインベストは投資に関する幅広い知識や技術を発信し、お客様をはじめ投資家の皆様の喜びに貢献します」に基づき、一般的な金融リテラシーの知識向上に役立てていただくことを目的としています。
当社(株)さくらインベストは商品先物取引業者であり、金融業者(証券会社等)ではなく、当社で株式等の金融商品の取引を行うことはできません。その為、金融商品等の勧誘や媒介を目的としていません。また、金融商品等のメリットを助長し取引を勧めるものでもありません。
当サイトは、当社の経営理念である「株式会社さくらインベストは投資に関する幅広い知識や技術を発信し、お客様をはじめ投資家の皆様の喜びに貢献します」に基づき、一般的な金融リテラシーの知識向上に役立てていただくことを目的としています。
当社(株)さくらインベストは商品先物取引業者であり、金融業者(証券会社等)ではなく、当社で株式等の金融商品の取引を行うことはできません。その為、金融商品等の勧誘や媒介を目的としていません。また、金融商品等のメリットを助長し取引を勧めるものでもありません。
今後非表示にする
本ブログのご利用にあたり、使用上の留意点につきましては【重要事項のご説明】をご覧ください。
<リスクについて>
商品先物取引は相場の変動によって損失が生じる恐れがあり、また、当社必要証拠金の額に比べて何十倍もの金額の取引を行うため、その損失額は預託している証拠金等の額を上回る可能性があります。
<証拠金等の額とレバレッジ>
商品先物取引は委託に際して証拠金等の預託が必要になります。
最初に預託する当社必要証拠金額は商品により異なりますが、2020年7月16日現在最高額は取引単位(1枚)当り1,300,000円、最低額は取引単位(1枚)当り23,400円です。ただし、実際の取引金額は当社必要証拠金の額の約27倍という著しく大きな額になります。また証拠金等は、その後の相場の変動によって追加の預託が必要になることがあり、注意が必要です。ただし、その額は商品や相場変動により異なります。
<委託手数料について>
商品先物取引の委託には委託手数料がかかります。その額は商品・約定値段等によって異なりますが、2020年7月16日現在、最高額は取引単位(1枚)当り15,730円(片道・税込)です。