貸借対照表にでてくる「引当金」ってなに?わかりやすく解説
貸借対照表の「資産の部」「負債の部」に出てくる項目の1つに「引当金(ひきあてきん)」という項目があります。
日常生活ではあまり使わない言葉ですが、貸借対照表を読む際には知っておいたほうが良いでしょう。
特に「負債の部」では、この引当金が大きく膨らむことで、会社が傾いてしまう…ということもあり得ます。
今回は、「引当金」について分かり易くご説明いたします。
この記事を読めば、会社の財務状況がより詳しく理解できるようになります。

時には急激に膨らむこともあるので、そんなときは要注意です!

貸借対照表の項目が難しそうで手が出せない…
財務諸表でどこを見ればいいのかが分からない
引当金ってなに?意味を知りたい
目次
引当金ってなに?
引当金とは、企業会計において将来発生する特定の費用や損失に備えるため、あらかじめ当期の費用として繰り入れて準備しておく見積もり金額です。
簡単にいうと、『将来の支払いに備えて、今のうちから計上しておくお金』です。
身近な例でいうと、夫婦が子供を授かったときには「家計から3000万円ほどの引当金を積んでおきましょう」なんて言うことがあります。これは、生まれてくる子供に3000万円ほどの養育費がかかるだろうと見積もって、このように言われています。
しかし、どんな教育方針で子どもを育てていくかによって、この引当金には大きな差が出てくることでしょう。また、養育費の中には、学費や食費、教育費など、さまざまな項目がありますね。
会社で計上されている引当金も、細分化すると色々な種類の「引当金」があります。また、その金額も会社によって様々で、貸借対照表をみることで明らかになります。

「会社が将来どんなお金を払う予定なのか」が分かるんですね!

引当金の種類
引当金のほとんどは「負債の部」に計上されますが、「資産の部」に計上されるものもあります。
いくつも種類がありますが、主なものは以下の通りです。


引当金は何のために計上する?
来年以降に支払わなければいけないお金が発生した時、そのお金は、その年の損益からコストとして差し引きます。これは、たとえ支払いが来年以降だったとしても、その年の企業活動の結果として生じたコストは、あくまでも「今年分のコスト」として計算するべきと考えられるからです。
しかしこの場合、実際の支払いは来年以降ですから、実際には現金は減っていません。
そのため「引当金」という名目で負債に計上するのです。
負債に計上された「引当金」は、来年以降の支払いが終わったら減っていきます。
何から払うのか?もちろん現金です。そのため、支払いが終わると「現金」も減ります。

支払いの年度のズレを調整する役割があります。

まとめ
引当金とは、企業会計において将来発生する特定の費用や損失に備えるため、あらかじめ当期の費用として繰り入れて準備しておく見積もり金額です。
簡単にいうと、『将来の支払いに備えて、今のうちから計上しておくお金』です。
引当金には支払いの年度のズレを調整する役割があります。

きちんと将来支払うことができるのか?をチェックしておきましょう。
引当金の額が大きすぎる場合にも注意が必要ですね。

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