金(ゴールド)投資をするまえに知っておきたい基礎知識
金(ゴールド)と聞くと、“お金持ちのひとが大好きなモノ”というイメージがありますよね。
お金持ちの人は、豪華な宝飾やキラキラした輝きが好きだから金を買っている…ような気がしますが、果たして本当にそれだけでしょうか?
今回は『金(ゴールド)』について資産運用の面から解説していきます!
必ず知っておきたい基礎知識をまとめました!
金(ゴールド)についてもっと知りたい
資産運用の幅をもっと広げたい
お金持ちはキラキラしてて豪華だから金が好きなんでしょ?
目次
金(ゴールド)は金属としては劣等生?
金属として、『金(ゴールド)』はどんなことに使われているでしょうか?
思いつくだけ考えてみてください。
あと虫歯になったときの金歯とか…?あとは~…
なかなか、ポンポン出てくるものではないですよね。
実は、この『金(ゴールド)』は、金属としてはあまり役に立たないという特徴を持っています。
どういうことかというと、普通、金属は固くて丈夫なので道具や建造物などに用いられるのですが、金は金属としてはもろくて弱い性質なので、工業製品などにあまり使われません。
これは実際にデータでも出ています。世界の金需要をみてみましょう。
※World Gold Councilレポート(2019)を基に弊社作成 (小数点第1位で四捨五入)
金需要の約80%は宝飾品や投資などで利用されており、歯科・医療・エレクトロニクスなどの工業のために購入されたのは、わずか7.5%です。金は工業にあまり用いられていないことがよく分かりますね。
比較的「景気の動きや工業製品の売れ行きによる価格の変動が少ない」と考えられます!
金(ゴールド)はやっぱり貴重なモノ!
金のもう1つの特徴は、量が少ないこと!
これまで人類が採掘してきた金の総量は約18万トンと言われています。
これは、オリンピック公式競技用プールの約3.8杯分の量に値します。
しかし!今現在の金の地中の埋蔵量は約5万トンと考えられています。
これはオリンピック公式競技用プールでいうと、約1杯分しかない量です。
ただし、金の埋蔵量とは、単純に地中に残っている金の量ではなく、現在の技術やコスト面で掘り出すことができる量を指します。そのため、まだまだ地中には金がたくさん眠っていると言われていますが、深く掘るにはたくさんのお金がかかるため、金の採掘が急激に進むことは難しいといわれています。
このように、金はそもそも絶対量が少なく、毎年供給量も安定しています。したがって、金の価格は急激に上がったり、逆に下がったりせずに安定しやすいという特徴があると考えられます。
この良くも悪くも「安定」というのが金の最大の特徴です。
金(ゴールド)は株価と反対に動きやすい
経済が安定し、景気が良いときには、投資家の目線は「株」に集まりやすくなり、株価は上昇することが多いですね。しかし、景気が悪くなると株は売られ、株価は下落することが多くなります。
そんな景気が悪いときに人気になる傾向があるのが「金」です。
金は価値が下がりにくく、価格が安定しているので投資家の目線が「金」に集まるのです。
景気が悪く、株がどんどん値下がりしているときに、金がどんどん買われるとどうなるでしょうか?
これによって「株価が下がり、金の価格が上昇する」という傾向が生まれるのです。
株価と金価格は逆相関する…つまり、反対に動く、とよくいわれるのはこのためです。
実際の値動きをみてみましょう。
日経225が上がったら金価格は下がって、日経225が下がったら金価格は上がっている…そんな値動きが起こっているところが多いですよね!
株が下がった時は金を買えば必ず利益がでるわけではないので
そこには注意が必要です!
お金持ちは○○のために金を買う!
景気が急激に落ち込むと、株の価値は下がり、株価は大きく下落する可能性があります。
株を資産としてたくさん持っている方は困ってしまいますよね。
しかし、景気が落ち込んで株価が下がっても反発するように金の価格が自然に上がることが多いため、
資産を分散し金を保有しておくことで、資産のトータルの価値が目減りしにくくなるのを狙っている投資家は少なくありません。
このように資産をたくさん持つお金持ちにとって、金は資産のリスクヘッジに使われることが多いのです。
もちろん、金を保有している人の中には単純に値上がりを予想して保有しているひともいますが、
リスクヘッジの役割で金を保有している人も少なくない、ということは覚えておきましょう。
最初に戻って、単に『お金持ちはキラキラだから金が好き!』ということではなく
金は、大切な資産を景気の変動から守るための、いわば調節役として期待されているのです。
まとめ
金には以下のような特徴があります。
- 金属としてはあまり役に立たない
- 量が少なく限られている
- 供給が急激に進むことは考えにくい
- そのため価格が急激に変動しにくく比較的安定している
これらの特徴から、景気が悪くなり株価が下落したときは、投資家の目線が金に集まることは少なくありません。株価と逆相関の値動きをしやすいのが金なのです。
そのため、景気による価格変動のリスクから資産を守るためのリスクヘッジとしてよく用いられます。
既に投資をしている人は、リスクヘッジとして、金投資を視野にいれてみても面白いかもしれませんね。
そのことを理解した上で自分のポートフォリオについて考えてみましょう!
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