決算の数字をまとめてみよう!決算短信の見方とポイント
1年に4回ある会社の決算の結果は、日経新聞や決算短信をみてチェックすることができます。
その四半期での会社の業績などの数字が投資家に向けてすべて発信されるのですから、その結果は投資家にとって非常に重要な情報となります。ではその決算結果を踏まえて「投資するかしないか」の判断はどうやってするのか?これは決算結果を踏まえていくつかのチェックポイントに絞って考えるんでしたよね。ここまでは前回、前々回の復習です。覚えていますか?
前回のブログでは決算スケジュールについて学びましたよね。上場企業の決算は年に4回あり、それぞれ何をチェックするべきなのかは前回学んでいただけたかと思います。
今回はより実践的に、決算短信を用いた会社決算のチェック方法を解説していきます!
決算短信のどこを見らいいのかわからない
気になった銘柄の情報をしっかりと追っていきたい
気になった銘柄の情報を分かりやすく残したい
目次
決算短信でポイントをみてみよう
それぞれの決算でチェックするポイントは以下の点でしたよね。
【本決算】
①昨年の予想値を達成しているか?
②四季報予想と発表した次の予想の違いは?
【1Q・2Q・3Q】
①それぞれ業績がちゃんと伸びている?
②前年同期比はどうか?
③業績予想が上方修正されている?
決算短信(1Q)※を用いてチェックポイントを一緒にみてみましょう!
※架空の会社のものです。
①それぞれ業績がきちんと伸びている?
業績が順調に伸びているかどうか…つまり目標への進捗率はどうか?ということですね。
今回の場合は「第1四半期(1Q)」の決算短信ですから25%を超えていたら、ひとまずクリアというところでしょうか?
ではどこの数字をみればわかるのかというと…1Q目の数字と、次の2Q目の予想の数字です!
進捗率は『今÷予想』で求めることができます。
「2年3月期第1四半期」の売上高の結果:5,090(今)
「2年3月期第2四半期」の売上高の予想:9,784(予想)
この数字を上の表に当てはめてみると…
進捗状況としてはまずまず…ということですね!
売上高:5,909÷9784=0.6039…つまり約60%!
営業利益:415÷492=0.8434…つまり約84%!
それぞれ50%はクリアしていますから、結構イイ感じで進捗している…と考えても良さそうですね。
②前年同期比はどうか?
前年度の同じ時期の決算の結果と比較してどうだったのか?を表しています。
当たり前ですが、前年同期比が大きい数字であるほど伸びている会社である…とも言えます。
前年同期比をアップで見てみましょう。
これらを踏まえて、次の決算…つまり2Qの数字がどのくらいになると、投資家たちはびっくりするのか?買いが集まるきっかけになるのか?を考えることが大事です。
③業績予想が上方修正されている?
これは、数字で計算するのではなく、修正があるのかないのかで判断ができるので、簡単ですね!
修正の有無が「有り」となっていたならば、どの数字がどのくらい修正されたのかを必ず確認するようにしましょう。
コツ:自分の分かっている数字をノートにまとめておく
会社の業績をきちんと追っていくためには、“四季報”だの、“会社決算”だので、たくさんの数字がでてきましたよね。
こんなに覚えておけない!!難しい!!!!
…となるのは当然です。
そんなときのために、銘柄の業績データを1冊のノートなどにまとめておくのがおススメです。
四季報や会社決算の結果は、インターネットでもゲットすることができます。
ノートにまとめるデータを収集できるものをご紹介しますので参考にしてみてください!
四季報予想の上方修正などがチェックできますよ!
これらを駆使して、情報をノートにまとめていきます。
線で消しているところは、予想が修正されて過去の数字となったものを表します。
一目でわかるのでおススメです!
まとめ
銘柄の業績を追っていくのに大事な点は以下の通りです。
- 業績が発表される日を確認していち早く情報をゲット&更新する
- いくつかのポイントに絞って決算結果を確認する(PART20参照)
- 自分のノートなどに一目でわかるようにデータをまとめておく
- 「次の決算でどんな数字がでたら投資家たちのエントリーのきっかけになるのか」を考える
うまく決算を利用して、株価上昇に乗り遅れないようにしましょう!
あわせて読みたい
当サイトは、当社の経営理念である「株式会社さくらインベストは投資に関する幅広い知識や技術を発信し、お客様をはじめ投資家の皆様の喜びに貢献します」に基づき、一般的な金融リテラシーの知識向上に役立てていただくことを目的としています。
当社(株)さくらインベストは商品先物取引業者であり、金融業者(証券会社等)ではなく、当社で株式等の金融商品の取引を行うことはできません。その為、金融商品等の勧誘や媒介を目的としていません。また、金融商品等のメリットを助長し取引を勧めるものでもありません。
当サイトは、当社の経営理念である「株式会社さくらインベストは投資に関する幅広い知識や技術を発信し、お客様をはじめ投資家の皆様の喜びに貢献します」に基づき、一般的な金融リテラシーの知識向上に役立てていただくことを目的としています。
当社(株)さくらインベストは商品先物取引業者であり、金融業者(証券会社等)ではなく、当社で株式等の金融商品の取引を行うことはできません。その為、金融商品等の勧誘や媒介を目的としていません。また、金融商品等のメリットを助長し取引を勧めるものでもありません。
今後非表示にする
本ブログのご利用にあたり、使用上の留意点につきましては【重要事項のご説明】をご覧ください。