信用取引ってなに?レバレッジ・空売りについても解説!
株式投資では、通常の取引である「現物取引」の他にも「信用取引」という取引があります。
信用取引は危険な取引だと思われがちですが、正しく使えばとても面白い仕組みでもあります。
信用取引ってなに?
レバレッジ・空売りの意味がわからない
現物取引以外の取引に興味がある
目次
信用取引ってなに?
信用取引とは、証券会社からお金や株を借りて行う取引のことをいいます。
投資の世界にいると“レバレッジ”や“空売り”という言葉を聞いたことがあるかと思います。
証券会社からお金を借りて株を買ったり(信用買い)…
証券会社から株を借りて、それを売ったり(信用売り・空売り)…
このような取引が信用取引と呼ばれるものです。
では、通常取引とは違う「信用取引」の大きな特徴を2つ紹介します!
自己資金以上の取引(レバレッジ取引)をすることができる!
現物取引では、自己資金の範囲内で株を買ったり、売ったりしますよね。
信用取引では、証券会社からお金を借りて、そのお金で取引をすることができます。
自己資金よりも大きなお金を動かす取引を「レバレッジ取引」といいます。
レバレッジとは“てこの原理”のことを言い、証券会社にもよりますが、
基本的に日本の株は最大で3.3倍のレバレッジを効かせることができます。
つまり、自己資金に対して最大3.3倍の取引をすることができる…ということです。
例えば330万円の自己資金で、ある銘柄を買い、その銘柄の株価が10%上昇して売却するとします。
この場合、通常取引であれば33万円の利益が得られます。
では、もし3.3倍のレバレッジを効かせていたならどうなっていたでしょうか?
自己資金と証券会社から借りたお金を合わせた1000万円で取引をすることになります。
当然利益も100万円となります。
このように、レバレッジを効かせることによっておおきな利益を得ることが出来ることもあります。
しかし、リターンが3.3倍になるということはリスクも3.3倍になるということです。
もし自己資金の3倍の株を買って株価が30%下がったなら、90%の損失になってしまうのです。
リターンが大きい分、リスクも大きくなるということを忘れないようにしましょう。
株価が下げ相場でも、信用売り(空売り)によってチャンスにできる!
証券会社から株を借りて売却する…これが「信用売り」と呼ばれる取引です。
持っていない株を売るので、一般的には「空売り」と呼ばれることも多いですね。
空売りでは、借りた株を売ってどこかのタイミングで買い戻します。
そして、借りた株を返却することで取引が完了します。そのため、株価が下がると利益が出ます。
通常取引の場合は、株価が上がることで利益が出ますよね。
1株500円のときに買って1000円のときに売れば、この差額500円が利益になります。
空売りならば、借りた株を1000円のときに売ってしまいます。
そして500円まで下がったところでもう一度買い戻し、借りた株を返して取引完了となります。
このときに出た差額500円が利益となります。
空売りでは、相場が全体的に下げ相場のときも利益を狙うチャンスにすることができるので、
投資の幅をぐっと広げることができます。
しかし、株価が上がった場合は損失を出してしまう可能性ももちろんあります。
さらに、現物取引の場合は買った価格よりも株価が下がって0円になったとしてもそれ以上損失が膨らむことはありませんが、
空売りの場合は株価が無限に上がる可能性があるので、損失も無限に膨らむ可能性があります。
まとめ
信用取引とは、証券会社からお金や株を借りて行う取引のことで
✓自己資金以上の取引(レバレッジ取引)をすることができる
✓株価が下げ相場でも、信用売り(空売り)によってチャンスにできる
という2つの大きな特徴があります。
リスクは大きいですが、その分短期的に大きな利益を得るのには適しているといえますね。
これらの特徴をふまえて、信用取引と現物取引の違いについてまとめておきましょう。
信用取引は、投資の幅がぐっと広がる魅力のある取引ではあるのですが、
初心者のうちから簡単に手を出してしまうのはオススメできません。
しっかりと理解して、よーく考えてから取引をしてくださいね!
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