「もみ合いからの上放れ」で○倍大化け株を見つける!
今回は、株価チャートでの重要な値動きパターン「もみ合いからの上放れ」について解説します。
よくある値動きの1つなので覚えておくとオススメです。実際のチャートを見ながら、テクニカル分析を特訓しましょう!

実際の銘柄を見ながらだと、チャートの奥深さを感じて面白いですよね!

テクニカル分析の基礎を学びたい
何倍にもなる大化け株を見つけたい
目次
もみ合いからの上放れとは?
「もみ合い」相場は、株価が狭い範囲で上がったり下がったりしながら横ばいしている相場のことです。その相場から上に飛び出して株価が上昇することを「上放れ」といいます。
もみ合い相場は、買い材料も売り材料もなく投資家が迷っているときによく見られるといわれ、
時期が長ければ長いほど上放れをしたときの上昇は大きいとされています。
この、「もみ合いからの上放れ」はチャートのよくある値動きパターンです。
実際のチャートをみてみよう
では、実際に「もみ合いからの上放れ」が起こった銘柄を2つみてみましょう。
それぞれ株価が、上放れによって2019年中に約2倍、3倍になった銘柄です。

考えただけでワクワクしますね!

「那須電機鉄工(5922)」
「那須電機鉄工(5922)」は2014年9月に5600円をつけて下がり、そこから3000円~4000円の間で、もみ合い相場が続いていました。しかし、2019年8月に上放れを起こし、一気に8000円くらいまで高騰しました。おおよそ2倍ですね。
「コロプラ(3668)」
「コロプラ(3668)」は2012年に上場し、一時的に株価は上昇したもののその後下降。2018年の中旬からは横ばいが続き、500円~1000円の間でもみ合い相場になっています。2019年9月に上放れを起こし、一時的には1800円まで上がりました。こちらはおおよそ3倍です。

でも、なんで急に株価が上がったんだろう?

なぜ上放れが起こったの?
上放れが起こったときは、「何かが起こった!」と感じると思います。
その時にはその銘柄について調べてみましょう。実際、もみ合いからの上放れが起こったときには、
なにかしらの動きがあった可能性があります。
では、この「那須電機鉄工(5922)」と「コロプラ(3668)」では、どんな動きがあって上放れが起こったのでしょうか?私の予想ではありますが、こんな理由が考えられます。
決算発表で、今後の業績予想に大きな上ブレがあった
2019年8月8日16:00 那須電機鉄工が決算発表をしました。
発表された業績の決算結果がコチラです。
※単位:百万円
この決算では、2018年4月~6月の決算と比較して売上高が33.8%増、営業利益が13倍まで増加しています。ものスゴイ増加率ですよね。
それに加えて、今後の業績予想にも大きな上方修正がありました。4月~9月の業績予想の修正がコチラです。
※単位:百万円
1年間を通しての業績予想の修正はコチラ。
※単位:百万円
イイ銘柄の3つの基本の業績の確認方法のポイントが3つありましたよね。
①過去の売り上げや利益が伸びている?
②業績予想が上方修正されている?
③これからも上がり続けそう?
那須電機鉄工の決算結果を見て、多くの投資家がこの3つのポイントに当てはまっていることを確認し、買いが集まり、今回の上放れが起こったと考えられます。
毎回の四季報をしっかりチェックしていたとしたら、上放れが株購入出来ていたかもしれません。
四季報の業績結果と予想は…
業績面でも売上高、営業利益が順調に伸びていましたし、PERも高くありませんでした。
チャートの形も横ばいだったので、悪くはありません。
四季報をきちんとチェックして、この銘柄を追っていたら決算結果が発表された日に株を購入して、
株価の高騰の波に乗れていたかもしれません…!!

四季報にはダイヤの原石が眠っているかも…?

共同開発のスマホアプリが大ヒット
2019年6月3日に、大手ゲーム会社スクウェア・エニックスが、
スマートフォン向け『ドラゴンクエスト』の新作発表会を開催しました。
そこで、「コロプラ(3668)」と、スマートフォンゲームアプリ『ドラゴンクエストウォーク』を共同開発していると発表したのです。
「ドラクエ」といえば日本版ロールプレーイングゲーム(RPG)の代名詞とも言うべき人気ソフト。
ファミコン時代からの累計出荷・配信数は8000万も超えそうな勢いの人気ゲームです。
そんな「ドラクエウォーク」が9月12日に配信開始、大ヒットとなりました。
任天堂の「ポケモンGO」の配信スタート時、そのブームはすごい勢いでしたが、
今回の「ドラクエウォーク」もその勢いに負けず大きなブームを起こしています。
今回の上放れには、このドラクエウォークの大ヒットが関係していそうですよね。
業績やテクニカルなどのデータでの分析は非常に大事です。しかし、今回のような日本の会社・経済の動きなどをしっかりと読み取って、株価高騰を予想できたなら、上放れが起こるまでに株を持っていられたかもしれません。

好きな会社・よく知っている業界の会社に投資する…というのも1つの方法かも?

まとめ
上放れが起こったあとに、「もみ合ってるときに買っとけばよかった…」と後悔しても仕方がありません。どうせならその株価の流れに乗りたいところですよね。
上放れを発見したとき、「お!ここで何かが起きたのかも?」と思いますよね。
その感覚を大事にして、上放れをキッカケにその銘柄について調べてみましょう。
なぜ上放れが起こったのか?
これからも上がっていきそうか?
予想してみましょう。そのような実験や経験を繰り返すと、「もみ合いからの上放れ」を起こす銘柄を見つけられるようになるかもしれません。

株価が2倍、3倍、10倍になる大化け株を発見してみたいですね!!

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