減価償却ってなに?その仕組みをわかりやすく解説!
私たちにとって、財務諸表を難しくしている要因の1つが「減価償却」という仕組みです。
減価償却とは、決算や財務分析、キャッシュフローなどに影響を与えるもので、これによって決算上の純利益と実際のキャッシュフローの違いなどが生じます。
減価償却は、なかなか普段は聞き馴染みのない言葉ですが、財務諸表を解読するためには必ず理解する必要がありますので、わかりやすく解説していきます。
日常の感覚で理解できる一般的な会計の考え方のことです!
財務諸表ってなんだか難しそうで手が出せない…
減価償却ってなに?
目次
そもそも減価償却とは?
減価償却というのは、設備や機械などの評価額を毎年落としていくことです。
例えば、ある方が2000万円をもっていて、1500万円でマイホームを購入したとします。
すると、手元には500万円貯金が余っています。
この時、この方の総資産は1500万円分の家と500万円の現金で2000万円となります。
資産状況を表す帳簿には、現金が1500万円減少して、1500万円分の価値をもつ家が1件計上されます。
そこから10年、購入者はその家に住み続けました。
しかし、帳簿には「マイホーム1件」と記載してあり、その価格が1500万円のままだったとしたら、
どうでしょうか?誰もが違和感を覚えるでしょう。
マイホームを購入して10年経過しているのに、家の価値はそのまま…なんてことはないですよね。
時間の経過とともに、その家の価値は確実に低下していきます。
このように機械類や建物類は、時間とともに評価額を減らしていくことになっています。
こうした会計の考え方・仕組みを「減価償却」といいます。
減価償却があることで会計は変わる!
この減価償却があることで会計上にはどのような変化があるのでしょうか?
例えば、1500万円で購入したマイホームが10年後に、会計上で1000万円という評価になっていたとします。
この場合、10年間という月日で、マイホームの価値が500万円分が減額されたことになりますね。
実際に500万円分の現金を支払ったわけではありませんが、マイホームという資産を利用したことによって資産価値がすり減った…というような考え方をするのです。よって、会計の計算をするときにこの500万円はコストとして計上されます。こうして計上されたコストを「減価償却費」といいます。
減価償却の方法は2種類ある!
減価償却の方法は、乗用車やパソコンなど品目によって定められていますが、
「定率制」と「定額制」があり、選択できるようになっています。
定率制の方は、購入してから初期の段階で大きな金額が減価償却されることが多く、だんだんとその額は少なくなっていきます。一方で、定額制の方は、文字通り一定額を償却している形となります。
その点は注意が必要ですね!
まとめ
「減価償却」と聞くと、つい難しいものだと思うかもしれませんが、実際には日々の生活の中で置き換えることのできる一般的な考え方の1つです。減価償却によって会計上の純利益と実際のキャッシュフローの違いなどが生じるので、よく覚えておきましょう!
是非知っておいてくださいね!
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