原油ってそもそも何なの?だれでもわかる原油投資のアレコレ
原油などの化石燃料は、私たちの生活になくてはならないモノの1つです。
街を歩けば車がたくさん走っていますよね。原油は家の中でも色々な用途で使われています。
そして!商品先物取引では投資先の商品としても存在しています。
原油って何?ガソリン、灯油とかとどう違うの?
原油っていつか枯渇するの?
原油の値段は、どうして変わるの?
目次
原油ってなに?
当たり前のことですが、原油は油田から産出されます。
油田から産出されたままの未精製の状態の石油を原油と呼びます。
原油はガソリン・灯油・軽油・重油などの元になるものです。
これらは主に燃料として用いられ、19世紀後半から、石炭に代わってエネルギーの主役になりました。
そして今現在も、アメリカを中心に石油の消費量は増えつづけています。
石油は、原料や材料としても利用されます。
つまり、この原油を元に、ナイロン、ポリエステル、プラスチック、合成ゴム、合成洗剤などが作られ、私たちが日常で使ういろいろな製品に用いられます。
また、原油には色々な種類があります。投資先として有名なこの3つの原油はおさえておきましょう!
原油はいつか枯渇する?
原油は、数百万年前から数億年前の生物の遺骸中の有機物が地層に埋まった後、複雑な高分子化合物となって、それが地下深部で地熱の作用を受けて再分解して作られた…と考えられています。
私たち人間は、そんな原油を産出しています。
簡単に言うと、ものすごーく前から地面に埋まっているモノを掘っているんです。
1970年ごろ、「石油の可採年数(枯渇性資源の残余量を時間で表したもの)は約30年」…
つまり、『石油はあと30年でなくなってしまう!』と言われていました。
しかし現在、当時から40年間も経過した2020年ですが、私たちの生活から石油は消えていません。
それどころか、2019年時点の石油の埋蔵量は※25.9年分と言われており、40年前とあまり変わっていません。※INPEXデータより
これには
✓新しい油田が発見されたから
✓技術の進歩によって、回収できる原油が増えたから
という2つの理由があげられます。
また、この埋蔵量はあくまで経済的に採掘しても採算が合う分のみをカウントしており、そもそも全体でどれだけ原油が眠っているか、という数字でありません。
よって、今後さらに技術が進歩することで、よりたくさんの原油が採掘可能となれば石油の寿命はまた伸びることとなります。
もちろん今後の経済の状況や環境の変化によって、石油の埋蔵量は変わってくるのですが、
2020年の今現在、「原油が枯渇しそう!ヤバイ!」ということはなさそうです。
原油の価格はどうして変わるの?
今現在、原油が「枯渇しそう!ヤバイ!」というわけではありませんが、
原油の価格は日々変動しています。
普段から車を運転する人ならばピンとするかもしれませんが、ガソリンの値段は日々変動していますよね。原油の価格は市場で決まります。
原油の価格を上下させるものは『需要』と『供給』のバランスです。
例えばこんなことが起こると…?
✔石油輸出機構(OPEC)が加盟国全体や国別での生産量を制限する「協調減産」を実施すると、原油の供給量は制限されることとなります。そうなると原油の価格は上昇しやすくなります。逆に増産されると、原油の供給量は増えることから、原油の価格は下降しやすくなるのです。
✔例えば、産油国が密集している中東などで、政情不安やテロ、戦争などが起こるとどうでしょう?
今まで通りに、生産や輸出が行われるか分からなくなります。つまり、供給が減る可能性が出てくるわけです。そうなると、原油を今のうちに確保しておこうという焦りから、原油価格は上昇しやすくなります。逆にその不安が解消されると原油価格は下降しやすくなります。
✔景気が良くなり、経済が拡大すると、原油の需要は高まり消費量が大きくなります。そうすると原油価格も上昇しやすくなります。しかし、景気が悪くなると原油価格は下降しやすくなります。
これ以外にも価格変動の要因はまだまだありますが、原油価格は、このように需要と供給の増減やその見通しによって影響を受けるのです。
原油の値動きを見てみよう!
では実際の原油の過去の値動きを経済の動きと一緒にみてみましょう!
経済の動きとは非常に大きな関係がありそうですね!
まとめ
原油は私たちの生活にとってなくてはならないモノです。
その点、他の投資に比べてイメージがしやすいところもあるのではないでしょうか?
原油価格は需要と供給のバランスによって変動します。
実際の経済の動きに大きく影響を受けることから、毎日のニュースや経済について知るきっかけにもなるかもしれませんね。
しかし!もちろん取引にはリスクがあるので注意しましょう!
あわせて読みたい
当サイトは、当社の経営理念である「株式会社さくらインベストは投資に関する幅広い知識や技術を発信し、お客様をはじめ投資家の皆様の喜びに貢献します」に基づき、一般的な金融リテラシーの知識向上に役立てていただくことを目的としています。
当社(株)さくらインベストは商品先物取引業者であり、金融業者(証券会社等)ではなく、当社で株式等の金融商品の取引を行うことはできません。その為、金融商品等の勧誘や媒介を目的としていません。また、金融商品等のメリットを助長し取引を勧めるものでもありません。
当サイトは、当社の経営理念である「株式会社さくらインベストは投資に関する幅広い知識や技術を発信し、お客様をはじめ投資家の皆様の喜びに貢献します」に基づき、一般的な金融リテラシーの知識向上に役立てていただくことを目的としています。
当社(株)さくらインベストは商品先物取引業者であり、金融業者(証券会社等)ではなく、当社で株式等の金融商品の取引を行うことはできません。その為、金融商品等の勧誘や媒介を目的としていません。また、金融商品等のメリットを助長し取引を勧めるものでもありません。
今後非表示にする
本ブログのご利用にあたり、使用上の留意点につきましては【重要事項のご説明】をご覧ください。
<リスクについて>
商品先物取引は相場の変動によって損失が生じる恐れがあり、また、当社必要証拠金の額に比べて何十倍もの金額の取引を行うため、その損失額は預託している証拠金等の額を上回る可能性があります。
<証拠金等の額とレバレッジ>
商品先物取引は委託に際して証拠金等の預託が必要になります。
最初に預託する当社必要証拠金額は商品により異なりますが、2020年7月16日現在最高額は取引単位(1枚)当り1,300,000円、最低額は取引単位(1枚)当り23,400円です。ただし、実際の取引金額は当社必要証拠金の額の約27倍という著しく大きな額になります。また証拠金等は、その後の相場の変動によって追加の預託が必要になることがあり、注意が必要です。ただし、その額は商品や相場変動により異なります。
<委託手数料について>
商品先物取引の委託には委託手数料がかかります。その額は商品・約定値段等によって異なりますが、2020年7月16日現在、最高額は取引単位(1枚)当り15,730円(片道・税込)です。