「買いたいひと」「売りたいひと」がどのくらいいる?気配情報の見方
株は、買いたいときにいつでも買えて、売りたいときにいつでも売れる…というわけではありません。
成行注文でも、指値注文でも、株の売買注文を出すときには、そのときの株価と投資家の注文状況を確認しておかなければなりません。それが確認できるのが「気配情報」です。
気配情報は「板情報」とも呼ばれ、ネット証券等の注文画面から確認できます。
今回はそんな「気配情報」の見方を学んでいきましょう!
どの注文を出すかの判断に気配情報をつかうのもアリですよ!
気配情報ってなに?
どの注文方法を出せばいいのか判断が難しい
目次
気配情報ってなに?
株の売買は、「株を買いたいひとの注文」と「株を売りたいひとの注文」が一致したときに成立します。「株を売りたい!」という人がいなければ株を買うことはできませんし、「株を買いたい!」というひとがいなければ株を売ることはできません。
もし900円で買いたいひとと、1000円で売りたいひとしかいなければ、その売買は成立しません。
しかし950円で売りたいひとと、950円で買いたいひとが両方いれば、その売買は成立します。
つまり、株の売買注文を出す前に、
「この株を買いたいひとはいるのか?そのひとは何円で買いたいのか?」
「この株を売りたいひとはいるのか?そのひとは何円で売りたいのか?」
を調べておくことが重要であり、それは気配情報をみることで可能になります。
これが把握できていないと、出来高が少ない中小型株の場合は、成行注文を出して思わぬ高値で買ったり安値で売ったりしてしまったり、指値注文を出して買えないまま、売れないまま株価が動いてしまう…ということが起こりうるのです。
気配情報の見方
では実際に気配情報をみてみましょう!
気配状況の例です。
「売気配株数」とは一定の値段で売りたいと思われている株数
「買気配株数」とは一定の値段で買いたいと思われている株数
そして「気配値」が買いたい、売りたいと希望する値段(指値)をあらわしています。
例をあげて説明するなら、気配値1020円の売気配株数は200株ですよね。
これは、1020円で売りたい人が200株の売り指値注文を出しているということです。
1020円で買いたい人がいれば注文をだせば売買が成立します。
この気配情報をみればいくらで注文をだせば約定できそうかが分かるので
指値注文をいくらで出せばいいのかの判断には、とても使えそうですね!
こんな注文をだしたら、いくらで約定する?
では、問題です。
こんな注文をだしたらいくらで約定されるか考えてみましょう。
①300株の成行買い注文をだしたら?
②300株、1000円の指値買い注文をだしたら?
では、答え合わせです…!
①300株の成行買い注文をだしたら?
成行注文の場合は、最良の条件で約定します。
一番安い値段から、1000円で100株、1010円で100株、1020円で100株で、買うことができます。
②300株、1000円の指値買い注文をだしたら?
1000円の指値買い注文を出したときは、もちろん1000円まででしか約定しません。
100株は1000円で約定しますが、残りの200株は1000円の買気配株数として売り手を待つことになります。
気配状況で株価が予想できる?
株価というのは、買いが集まれば上がり、売りが集まれば下がります。
気配状況をみて買い注文のほうが多いのなら「この株は上がりそう」と予想することができます。
気配状況は、その銘柄の今の状況をあらわしているもの。
つまり、いま「買い・売りどちらが優勢なのか」が目に見えて分かるのです。
ただ、この気配状況には成行注文の数は含まれません。
値段を指定しない成行注文の場合はすぐに売買が成立します。気配状況に反映されるまえに売買が完了してしまうんですね。そのため、気配状況をみて買いが優勢だと思ったとしても、成行注文で多くの売りが入って株価が下がる…ということも考えられます。
まとめ
リスクを回避しやすくなります!
役に立つとなれば、絶対チェックするべきですね!
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