「株の適正価格」がカギ!オトクな株の選び方【株式投資3時間目】
いくら「株式投資はギャンブルとは違う!」といっても、株式投資をすることで大きな損が出てしまうようでは、元も子もありません。
株式投資をはじめるには、大切な資産で株を買うことがスタートです。しかし、どの株を買えば儲かるのか?オトクなのか?初心者にはなかなか判断しにくいですよね…。
今回のブログでは、そんなむずかし~い「株のえらびかた」を学習しましょう!
今回はその中でも、初心者向けのスタンダードな方法を紹介します!
株を買うためには、まず何をすればいいの?
株って、どうやって選べばいいの?
目次
株式投資をはじめるには…
株式投資初心者の方には、「よし!株式投資でもはじめるか!」と思い立ったはイイものの、
「どうやって始めればいいのか分からない…」という方も少なくないのではないでしょうか?
株式投資をするのに、まず!必要なのが『口座開設』です。
口座開設には「ネット取引」と「対面取引」があります。
どちらが良くて、どちらが悪い…というわけではないので、自分に合う方を上手に選択しましょう。
「ネット取引」では、自分で調べて株の売り買いをする必要があります。そのため、手数料は比較的安く済むことが多いです。細かくたくさん取引をするのに適しているので、デイトレーダーの方にはこちらの方がいいかもしれませんね。
「対面取引」では、担当者がつきます。いろいろと教えてもらいながら取引をすることができるので、初心者の方にはやりやすいと思います。ただ、ネット取引と比べると手数料は高めです。
そこから「どの株を買えばいいのか」どうやって判断するんですか?
鍵は株の適正価格にあります。次にこれを詳しく説明していきましょう。
適正価格を知ろう!
例えば、スーパーで買い物するときに、キャベツが1玉50円で売っていればどう思いますか?
逆に、キャベツが1玉250円で売っていたらどうですか?
50円だと安いと感じますし、250円だと高いと感じますよね。
これは、あなたが「キャベツは1玉140円くらいが平均価格」だと知っているから判断できるのです。
つまり!あなたは、キャベツの投資だったら成功するかもしれませんよね。
スーパーでキャベツが1玉50円の時にたくさん買って、250円の時にたくさん売ればいいのです。
なぜ、これができるかというと、あなたは「キャベツの適正価格が分かっているから」です!
株式投資で勝てるかもしれないってことですね!
株の適正価格を見極めるのはなかなか難しいんです。
そこで!先人たちはいろいろと考えました…!
適正価格を知るために大事なのは「資産」?「利益」?
株を買うと、オーナーとなる権利が得られます。
株を買うと得られる権利のうち、「残余財産分配請求権」というのがありましたよね。
→「株ってなに?」を今更聞けない人のための株講座【株式投資1時間目】はコチラ
会社が倒産した場合に、もし負債よりも資産が多く残っていたら、持ち株比率に応じてその残った資産を株主で分けることができる権利のことです。つまり、会社が倒産するその瞬間に残っている純資産は「株主のものですよ~」ということですね。
ということは、
「“会社が倒産したときに、自分に返ってくる金額”が会社の適正価格なのではないか?」
と考えた人がいました。
つまり、「会社の資産(純資産)÷株数(発行済株式総数)」を1株の価値とし、この値をBPSと呼びます。
今この瞬間、会社が倒産した場合、買ったときの値段よりも高い金額で株が返ってきたら割安、
安い値段で返ってきたら割高…というように評価をしたのです。
BPSと現在の株価を比較して株の価値を評価することができる…ということですね。
つまり、「資産がたくさんある会社に価値がある」というように考えたのです。
しかし、この考え方は間違っている!と考えた人もいました。
なぜなら、たとえ資産がたくさんあるお金持ちの会社でも、利益が全然でていなかったら…その会社の株を買いたいとは思わないですよね。
会社のもつ純資産よりも、「その会社にどのくらいの利益がでているのか」が重要なのではないか、と考えたのです。
この考え方では「会社の利益(当期利益)÷株数(発行済株式総数)」が1株の価値とし、この値をEPSと呼びます。
EPS(1株当たりの利益)を用いて、その株式がEPSの何倍まで買われているかを「株価÷EPS」で算出しました。この値をPERと呼びます。
過去の日経平均などを考えると、PERは15倍程度が平均だと言われています。つまり、15倍より高いと利益と比べて割高、低いと割安…と評価をしました。
ただ、PERの平均値は業種によって大きく異なるので注意が必要です。
つまり、この考え方では「利益がたくさんある会社に価値がある」と評価したんですね。
結局、「資産」と「利益」、どちらが大きいほうが良いんでしょうか?
そこで!次に考えられたのが「理論株価」というものです。
理論株価ってなに?
理論株価とは、会社の色々な指標をつかって、「このくらいの株価が妥当なのではないか?」というものを出す計算式です。この理論株価はあくまで経験則でつくられた式なので、様々なものがあります。今回は1番単純なものを紹介します。
この式は、過去に稼いだ利益である純資産と、将来稼ぐ利益(10年分の純利益と仮定)を合計したもので、この数字がだいたいの“株の適正価格”ではないか…ということです。
BPSとEPSは調べれば分かるので、誰でも計算することができますね!
会社の価値を「資産」と「利益」で考えると、株の適正価格は、このように判断することが出来ます。
しかし!株式投資をするひとの中には、この“理論株価”よりも高い価格で株を買う人もいるんです!
どうしてそんな損するかもしれないことをするんですか?
言い換えると、将来の理論株価を予想して買っているということです!
まとめ
株式投資では、あなたの大事な資産をつかいます。
なので、株選びの基礎を知っておくことが非常に重要です。
株の適正価格を“資産”で判断する「BPS」、“利益”で判断する「EPS」。
「EPS」をもとに、今の株式が割高か割安かを判断する「PER」。そして、理論株価。
これらを用いると、株のだいたいの現在の適正価格を求めることが出来ます。
ちょっとややこしいので、まとめておきましょう。
BPS(1株当たりの純資産)=純資産÷発行済株式総数
EPS(1株当たりの利益)=当期純利益÷発行済株式総数
PER(株価収益率)=株価÷EPS(1株当たりの純利益)
理論株価=BPS+EPS×10→「このくらいの株価が妥当なのではないか?」という株価!
ただ、株価は現在の価値よりも、将来の予測によって動きます。会社が新商品を発表したりすると、その期待度によって株価が大きく変わることがあります。よって、適正価格が分かったからといって、完全に株価を予測できるわけではありません。
将来の会社の価値を自分なりに予想して株を買う…これが株式投資の醍醐味なのです!
ただ、将来の会社の価値を予想するのに、それだけで判断するのはむずかしい…。
わたしも、ニュースや四季報を見て、株選びをやってみます!
基礎を知っているからと言って、すぐできるというものではありません。
継続して取り組むことが大事です!!
当サイトは、当社の経営理念である「株式会社さくらインベストは投資に関する幅広い知識や技術を発信し、お客様をはじめ投資家の皆様の喜びに貢献します」に基づき、一般的な金融リテラシーの知識向上に役立てていただくことを目的としています。
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